作品情報 2021年アメリカ映画 監督:M・ナイト・シャマラン 出演:ガエル・ガルシア・ベルナル、ヴィッキー・クリープス、ルーファス・シーウェル 上映時間:108分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:イオンシネマ港北 2021年劇場鑑賞178本
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【ストーリー】
人里離れた海辺のリゾートにやってきたカッパ―一家(ガエル・ガルシア・ベルナル、ヴィッキー・クリープス、アレクサ・スウィントン、ノーラン・リヴァー)。秘密のビーチに案内された一家だが不思議なことが起きる。
なんと体があっというまに老化、成長し6歳の息子トレントは11歳(ルカ・ファウスティーノ・ロドリゲス)に、11歳の娘マドックスは16歳(トーマシン・マッケンジー)に、夫婦もそれぞれ歳をとってしまう。ビーチにいた他のグループとも脱出を図るが、海岸から離れようとすると激しい頭痛で意識を失ってしまい…
【感想】
シャマラン作品といったらラストにどんでん返しをもってくるのが特徴で、そのためにはストーリーが無理やり進められるという作品もありました。しかし、低迷期から復活してのここ何作かはそれほど無理はなく、本作も不思議な現象がなぜ起こり、閉じ込められた人がどうなるか無理なく展開されていきます。
子供にとって1年はあっという間で心身共に成長しますが、歳をとれば1年は長いもの。また感じ方も年それぞれで違います。そういった登場人物の感情もすんなり受け止められました。自分自身が突然何十歳も年を取った時に、平静な感情でいられるのか。あるいは老人の感情はどんなものか考えてしまいます。
また、パニックホラー映画にありがちな自分勝手な登場人物や、仲間を助けるために自ら犠牲になる登場人物もおり、次がだれが犠牲になるかというのも不謹慎ながらこうした映画の見所。シャマラン監督は露骨な演出を避け、直接的な残酷な場面がほとんどなかったので、集中してみられました。
ラストはちょっとご都合主義かという気もしますが、伏線はちゃんとはっています。実際にこういうことがあったら嫌だけど、フィクションだから許容範囲でしょうか。でも、絶世の美男子だったガエル・ガルシア・ベルナルが冴えない中年おやじになっていたのはちょっとショック。映画だけでなく現実世界でも老いはだれにでもやってくるものだとしみじみ思いました。
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