2021年09月07日

全員切腹

 舞台を明治初期としながら、現代社会への怒りを窪塚洋介がぶちまける「心の叫び」作品。短編なのにオープニングとエンディングにクレジットがあるため、あっという間に終わりました。

 作品情報 2021年日本映画 監督:豊田利晃 出演:窪塚洋介、渋川清彦、芋生悠  上映時間:26分 評価★★★(五段階) 観賞場所:渋谷ユーロスペース 2021年劇場鑑賞179本



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 【ストーリー】
 明治初期、疫病が流行り、貧乏人は薬を買えずにどんどん死んでいった。井戸に何者かが毒をいれたという噂が広まり、役人(渋川清彦)は流れ者の浪人(窪塚洋介)をろくに調べず捕まえ、切腹を命じる。無実を訴えながら役人たちに怒りをぶつける。

 【感想】
 明らかに現代の閉塞的な政治、社会への怒りをぶつけている作品。窪塚という非常に鋭利な刃物のような役者に長セリフで権力者への恨みを叫ばせるというのは、まさにこの時代にあった作品でしょう。最近の豊田監督の作品は未見なのですが、豊田ユニバースの一環として観たらより分かりやすいというネット評を観ました。

 タイトルは窪塚の叫び「世が世ならお前ら全員切腹」というところからきており、今の体制に対して、多くの国民が言いたいことを代弁しています。ろくに真実を確かめないながら臭いものにふたをする日本の欠陥を、時代劇ならでは分かりやすく伝えています。

 ただ、上映時間が短いため、実質、彼の叫びの部分しかありません。これを受け入れるかどうかで好みは変わってくるでしょう。ある意味、窪塚の叫びというのは想定通りのような気もします。切腹場面も指定の関係でしょうか、「屋敷女」のようなえぐさはありません。窪塚の表情、雰囲気はさすがだと思いましたが。

 コロナがなければBGMを手掛けている切腹ピストルズのライブも一緒にあったそう。鉦や太鼓、笛といった和楽器を使ったBGMがとにかく騒がしい。それらも含めて、熱量で作った作品であり、出来不出来とは別の次元という気がしました。

posted by 映画好きパパ at 06:07 | Comment(0) | 2021年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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