2021年09月09日

白頭山大噴火

 豪華キャストのディザスター映画。突っ込みどころだらけだけど、韓国のSFX技術は邦画よりもうまくて、観ていて飽きませんでした。

 作品情報 2019年韓国映画 監督:イ・ヘジュン、キム・ビョンソ 出演:イ・ビョンホン、ハ・ジョンウ、マ・ドンソク  上映時間:128分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ川崎 2021年劇場鑑賞181本



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 【ストーリー】
 北朝鮮の白頭山が噴火して、ピョンヤンだけでなくソウルも大きな被害を受ける。韓国軍の爆破処理隊長のチョ・インチャン(ハ・ジョンウ)は除隊を翌日に控え、妻のジヨン(ペ・スジ)も身重だったが、とんでもない任務を命じられる。

 孤高の火山学者カン・ボンネ(マ・ドンソク)の研究だと、白頭山はまもなく大爆発を起こし、朝鮮半島の7割は壊滅してしまう。それを防ぐためには北朝鮮の核爆弾を奪い、白頭山麓の坑道で爆発させることで、噴出エネルギーを開放するしかないというのだ。そのためには核爆弾の場所を知っている北朝鮮の工作員リ・ジュンピョン(イ・ビョンホン)を収容所から救出しなければならないが、リは各国と通じている食えない男だった。

 【感想】
 なんで白頭山が爆発して、ソウルのビルが次々に崩れるのか、耐震設計はしていないのかと突っ込みたくなります。そういう細かいところは気にしない。序盤は噴火で壊される街並みを、中盤からは各国との駆け引きをしながら、北朝鮮内で戦うインチャンとジョンピョンのコンビをみているだけでいい作品です。

 韓国映画らしく、米軍が悪役なんですが珍しく中国軍も悪役。南北の登場人物が協力して、外国勢の鼻を明かすというのは韓国人にとってうれしいのか本国では大ヒットしました。そもそも白頭山の場所からして中国にも甚大な被害がでているはずなのですが、そういう発想はないのですね。

 インチャンが身重の妻にラブラブで、彼女に心配をかけないように任務にあたるというのは笑いどころ。さらに、本来は特殊部隊と一緒に爆破処理をするだけだったはずが、特殊部隊の壊滅で急遽前線にでることになり、インチャンも部下たちも戦力面で情けないのも笑いどころです。一方、冷酷なジョンピョンですが、実は逮捕されたため生き別れになった妻(チョン・ドヨン)と幼い娘を探したいという人間味ももっており、こういう個人的な事情を大作にもってくるのもいかにも韓国エンタメらしい。

 そして、拳一発で噴火を納めてしまいそうなマ・ドンソクが天才科学者役というのも珍しい。パソコンで一生懸命シミュレーションしている様子なんか、あの、肉体派がと思えるのも笑いどころです。イ・ヘジュンは「22年目の告白」、キム・ビョンソは「監視者たち」と、韓国のサスペンス映画の妙手で、本作でも分かりやすい娯楽作を作ってくれました。なお、ガッチャマンって北朝鮮でもみられるんですかね。
posted by 映画好きパパ at 06:10 | Comment(0) | 2021年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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