2021年09月18日

愛のように感じた

 「17歳の瞳に映る世界」で話題を呼んだイライザ・ヒットマン監督のデビュー作。少女の乾いた目線で世の中を映し出すというテーマは一緒だけど、初体験にあこがれる少女というのを陰陰滅滅にやられても、ちょっと。

 作品情報 2013年アメリカ映画 監督:イライザ・ヒットマン  出演:ジーナ・ピエルサンティ、ジョヴァンナ・サリメニ、ローネン・ルービンシュタイン  上映時間:82分 評価★★(五段階) 観賞場所:シアターイメージフォーラム 2021年劇場鑑賞191本



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 【ストーリー】
 14歳の少女ライラ(ジーナ・ピエルサンティ)はまだ男性経験がない。親友のキアラ(ジョヴァンナ・サリメニ)が男を次々に乗り換えているのを見て、焦りを覚える。キアラの幼馴染で不良大学生のサミー(ローネン・ルービンシュタイン)と知り合ったライラは、何とか体験をすませようとするのだが…

 【感想】
 早く大人への階段を上りたいというテーマは、ラブコメなんてさらりと描かれるのだったら笑えるけど、本作はライラの思い込みぶりが激しすぎて、みているこちらが驚くほど。アメリカって少女性愛に厳しいから、ライラがぐいぐいいっても、サミーがひいちゃうのも当然じゃない?  

 思春期なので大人ぶりたい、ワルぶりたいという気持ちは理解できなくもない。でも、ライラがなぜそこまで焦るのか、単にキアラへの対抗心なのかそこらへんがよくわからない。シングルファーザーの父(ケビン・アンソニー・ライアン)もまっとうな父親という感じで、ライラが距離をおくのは思春期だからしょうがないにしても、父娘関係もあまり深く描かれていません。

 サミーやその不良仲間たちは、ついてまわるライラを性的にからかいつつ一線はこえてようとしません。不良にも常識があるのかとおもったけど、どんどんライラがまとわりついてきて、これは観ていてかなりうっとうしい。

 それにしても14歳でそこまでやりたいのか、さすがアメリカは早熟と思ったけど、考えてみたら邦画の「うみべの女の子」も同年代なんですよね。でも、本作はちょっと説明不足というか、それで主人公の心境がわかりにくい。「17歳の瞳に映る世界」へつながる不安定な少女の世界観はでていましたけど、かなり好みがわかれそうな作品でした。
posted by 映画好きパパ at 20:16 | Comment(0) | 2021年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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