2021年09月21日

ムーンライト・シャドウ

 死生観をテーマにしたエドモンド・ヨウ監督らしい幻想的な作品。ただ、ストーリーではなく雰囲気で見せる作品なので、僕の苦手なタイプ。小松菜奈がきれいに撮れているので、前作「Malu 夢路」よりは良かったですが。

 作品情報 2021年日本映画 監督:エドモンド・ヨウ  出演:小松菜奈、宮沢氷魚、佐藤緋美  上映時間:92分 評価★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ川崎 2021年劇場鑑賞194本



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 【ストーリー】
 鈴の音に導かれるように出会ったさつき(小松菜奈)と等(宮沢氷魚)は深く愛し合っていた。等の弟の柊(佐藤緋美)、柊の恋人ゆみこ(中原ナナ)と一緒に楽しい時間を過ごすうちに、「月影現象」について話題になる。満月の夜が明けるころ、1度だけ亡くなった人と会えるという不思議なできごとだ。

 しばらくして等とゆみこが事故死してしまう。ショックのあまり生きる気力を失ったさつきと柊だが、月影現象を知る不思議な女性、麗(臼田あさ美)と出会い…

 【感想】
 原作は未読。序盤、さつきと等がボートの中で寝そべり、抱き合っているシーンがあります。これが本当に名画のように見事なカット。恋する女性から、最愛の人を失い苦しむ姿まで小松菜奈のあふれんばかりの美しさが映画にあふれています。個人的にはジョギングする姿をくいいるようにみいってしまった。

 小松、宮沢とも単なる美男美女でなく、どこか憂いがあり、深みを帯びたビジュアルだからこの作品が成り立つんだろうなとつくづく思いました。一方、柊はルパン三世のようなもみあげというビジュアル、ゆみこはガーナとのハーフで、小松・宮沢とはまったく違った意味で、2人だけの独特の世界を開いており、このへんの美意識がほかの邦画とは違ってるなと思いました。黒づくめの麗は夏木マリが若いメイクをしているかという存在感あるビジュアルでしたし。

 一方で、ストーリーには今一つのれませんでした。亡くなった人とどうしても会いたいという気持ちが今の自分にはないし、そもそも映画のテンポが自分とあわなかったというのもあります。また、フランス出身で世界的に活躍しているトン・タッ・アンの音楽のアジアンテイストがうるさすぎて、邦画の幽玄な映像と食い違っている気がしました。音楽が良かったという評もSNSでみたので、このへんは個人的な趣向ですね。

 井の頭公園と思われる池や、多摩川上流のロケ地も非常にきれいにとれており、都内でこんなに自然豊かなところがあるんだとおもわせるほど。1カ所、僕の自宅近所によく似たところでロケをしているみたいで、エンドクレジットにもでていたのでちょっと驚きました。映画のロケハンってすごいな。

posted by 映画好きパパ at 06:06 | Comment(0) | 2021年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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