作品情報 2020年イギリス映画 監督:エドワード・ホール 出演:ダン・スティーヴンス、レスリー・マン、ジュディ・デンチ 上映時間:100分 評価★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2021年劇場鑑賞200本
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【ストーリー】
1937年、イギリスの人気作家チャールズ(ダン・スティーヴンス)は妻のルース(アイラ・フィッシャー)の紹介で映画の脚本を書くことになったのだが、筆が進まず困っていた。実はチャールズの作品は前妻のエルヴィラ(レスリー・マン)がすべて書いており、彼女の死後、新しい原稿を執筆できなかったのだ。
藁にも縋る思いで、インチキ霊媒師のマダム・アルカティ(ジュディ・デンチ)を呼んで交霊会を開く。ところがなんと、エルヴィラの幽霊がよみがえってしまったのだ。新たな原稿を書けることを喜んだチャールズだが、エルヴィラはチャールズの再婚に怒り狂う。一方、ルースも不思議な出来事が続くため、アルカティをもう一度呼んで除霊しようと試みるのだが…
【感想】
オリジナルは未見なんですが、割と古風なコメディと思わせつつ途中でひねってあるのは目新しい。ただ、チャールズがエルヴィラの存命中から浮気していたならともかく、死後、しばらくしてからルースと再婚しているのに、エルヴィラから怒りを買うのはちょっと可哀そう。
幽霊はチャールズにしか見えないため、チャールズとエルヴィラが口論をしているのを、はたから見るとチャールズがおかしくなったように見えてしまうというのはお約束。そこの部分だけだったらコメディとして笑えていたのだけど、物体を触ることができるため車まで運転できちゃうというのはさすがにやりすぎの気がしました。
2人の気の強い美女に囲まれおろおろするチャールズの情けない様子や、いかにもインチキだけど心の奥で心霊現象を信じているアルカティを楽しそうに演じているジュディ・デンチを見ているだけでこちらも楽しくなります。そして、なにより当時の衣装がぴったりとあう2人の女優の掛け合いもたまりません。
ストーリーも苦みが効いていて、ラストをどう受け止めるかは見た人しだいといったところ。SFXとかいかにも当時の映画ぽくみせていますし、イギリス映画らしい美しく、ブラックうな作品でした。僕もチャールズの立場に置かれたり、逆にエルヴィラの立場になったらどうなるのか考えてしまい、結婚している人は思うところもあるかも。
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