作品情報 2020年韓国映画(アニメ) 監督:チョ・ギョンフン 声の出演(吹き替え版):沢城みゆき、諏訪部順一、上坂すみれ 上映時間:85分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:109シネマズ川崎 2021年劇場鑑賞209本
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【ストーリー】
芸能プロダクションでメークの仕事をしているイェジ(声・沢城みゆき)は、自分の顔が醜いとコンプレックスに苦しんでいた。事務所の人気女優ミリ(上坂すみれ)からはブス扱いされいじめられ、新人俳優のジフン(諏訪部順一)に、瞳がきれいといわれたのを支えにしていた。
しかし、ジフンとミリが付き合っている現場を目撃したイェジはショックを受ける。さらに、テレビの演出で食事にむさぼりくらいついているシーンがネットでブス女として拡散してしまい、引きこもり状態となる。そんな彼女に謎の人物から「整形水」のボトルが送られてくる。顔を浸すだけで、どんな顔にも作り変えられるという効果があるのだ。半信半疑のイェジだったが、試してみたところ絶世の美女に生まれ変わり…
【感想】
美醜というのは生まれついてのものだし、ブスということでいじめられていたイェジは可哀そうです。それでも、努力しようともせずにひたすらビールやスナック菓子を貪り食い、他人に対してもひがみねたみばかりで、心までも醜くなっていく様子は何とかならなかったのかとも思ってしまいます。
特に両親(杉村理加、根本泰彦)は、気弱で良い人で娘のことを可愛がっていたのに、自分の顔が悪いのは親のせいだと当たり散らすイェジをみていると、コンプレックスはあるにしてももう少し努力すればいいのにと思ってしまいます。そこへ届いた整形水。
おいしい話には裏があるのですが、ネットで炎上して引きこもってしまった彼女に怖いものはありません。さっそく美女に生まれ変わってこれまでに体験したことのないモテモテライフになって、男たちを振り回すのは結構痛快。とはいえ、どうせしっぺ返しをくらうだろうと思っていたら、案の定、どんどんホラーめいたほうにいきます。ここでも、老いた両親がとても可哀そうで観ていられませんでした。そして、ものすごい発想の終盤にただただびっくりです。
実力派の声優をそろえており、特に、沢城は整形前のブスでおどおどしたときと、絶世の美女になったときがまるで別人と思わせる名演技ぶり。渋い中年役の多い諏訪部が新人俳優というキャスティングは驚きましたけど、彼の役柄もなかなかのものでした。そして日本アニメと違ってテイストのキャラデザもあります。なかなか拾いものの韓国アニメでした。
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