作品情報 2021年日本映画 監督:藤井道人、上田慎一郎、三島有紀子、志自岐希生、林田浩川、ふくだみゆき、中元雄、山嵜晋平、齋藤栄美、廣賢一郎、エバンズ未夜子、加藤拓人 出演:横浜流星、松本穂香、富司純子 上映時間:128分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:キノシネマみなとみらい 2021年劇場鑑賞213本
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【ストーリー】
喪失感を抱えたまま生きている男(横浜流星)の前に、突然現れた一人の女性、アンナ(龙梦柔)。ふたりは時空を超えて旅に出る。果たして、旅の終わりに出会うふたりの運命とは(公式サイトより、藤井監督作品「名もなき一篇アンナ」)
【感想】
12本のなかで一番心に染み入ったのが藤井監督作品の「名もなき一篇アンナ」。横浜は日本語、龙梦柔は中国語でセリフを話しますが、心が通じ合っていて言葉の壁など必要ない。京都や函館など各地を周り、詩のように美しいセリフと、美しい風景に美男美女が寄り添っている姿だけで起承転結があるわけではありません。しかし、なぜか心の中にすっと入ってきます。
上田監督作品の「ユメミの半生」も映画好きにお勧めです。閉館が決まった名画座に通う中学生カケル(石川春翔)の前にユメミ(松本穂香)という新入りのスタッフが現れ、自分の半生を語りだします。それは映画のような物語で、という感じ。映画愛たっぷりに、松本のコミカルで大仰な演技がうまくはまっていました。
若手の作品では中元監督の「死霊軍団 怒りのDIY」がジャンル映画としてお気楽に見られます。ホームセンターの店員、マリ(清野菜名)が突然襲ってきたゾンビをばったばったとなぎ倒すアクション映画。清野の使い方が最高ですし、オチのシュールさもたまりません。
このほか、アニメパートのあるふくだ作品の「魔女のニコ」や、女子高生の本音と友情を描いた「YEN」、中村ゆりが母親役を見事にこなした「海にそらごと」など上質な作品がたっぷり。「よろこびのうた」の三島監督も含め、女性監督が4人いるのも現代を感じられよかったです。
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