作品情報 2020年イギリス、アメリカ映画 監督:キャリー・ジョージ・フクナガ 出演:ダニエル・クレイグ、ラミ・マレック、レア・セドゥ 上映時間:164分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ日比谷 2021年劇場鑑賞215本
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【ストーリー】
スパイを引退したジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)はイタリアの田舎町で最愛のマドレーヌ(レア・セドゥ)と静かな生活を送っていたものの、秘密組織スペクターの刺客が襲来。マドレーヌが裏切ったと思ったボンドは、彼女に別れを告げる。
5年後、ジャマイカに一人で隠棲するボンドの前にCIAの友人フェリックス(ジェフリー・ライト)が現れ、イギリスで誘拐された細菌学者オブルチェフ(デヴィッド・デンシック)を奪回するよう依頼する。一方、M16でボンドの後任の007となったノーミ(ラシャーナ・リンチ)もCIAと競争してオブルチェフの行方を追っていた。やがて事件の背景にマドレーヌと因縁のある謎の男サフィン(ラミ・マレック)がいつことがわかり…
【感想】
ダニエル・クレイグシリーズは「スカイフォール」を除いてみているのですが、あらかた内容を忘れており、過去作のあらすじはWikipediaで確認しました。ボンド、マドレーヌはもちろん、前作に登場したブロフェルド(クリストフ・ヴァルツ)も重要な役割を果たしますし、そもそもマドレーヌとサフィンの因縁は前作でも触れられていたので、過去作をみないと面白さがわからないでしょう。
それでも、冒頭にエピソードがあったあと、おなじみのボンドのテーマ、そして、ビリー・アイリッシュの本作の主題歌が流れるあたりは、007映画を見に来たことを実感でき、続々します。カーアクションや銃撃戦なんかもいかにも007シリーズぽいオーソドックスなもので、スパイ映画らしくて堪能しました。長時間飽きもせずにみられるのはさすがです。コメディリリーフのQ(ベン・ウィショー)、マネペニー(ナオミ・ハリス)らも続投して活躍するのはうれしい限り。一方、007を受け継いだノーミが黒人女性というポリコレに配慮した部分もあり、長期シリーズの時代の流れを感じました。
本作はシリーズ最終作、過去との因縁ということでシリアス目のところなんですけど、ゲストとして登場するキューバでボンドを助けるCIAの女性諜報員パロマ(アナ・デ・アルマス)が華やかで、セクシーなのに色気よりも格好良さを感じさせるアクションともども、非常に美味しい役割。パロマのスピンオフをみたいけど、ダニエル・クレイグ版は今回が最後なんで難しいかな。
マドレーヌは相変わらず美しく、序盤でのボンドとの別れはなんとも哀しい。しかし、後半はしっかりと活躍して本作のメインのボンドガールであることをアピールします。一方、ラミ・マレックは格好つけている割には、若いこともあってかあまり悪のラスボス感がなかったかなあ。能面をつけているのはなぜだったのか分からないけど、アジトに畳の部屋があるなど妙な日本テイストは、監督が日系人のためなのかもしれません。
余談ですが、このシリーズモブには厳しいところがあり、ボンドが見逃しが地元のおばちゃんたちも全員死んでいるんだろうなとか、余計なことを思ってしまいました。「慰めの報酬」で敵の下っ端に襲われているホテルのメイドを助けた後、ホテルをメイドともども爆破したシーンが印象的で、ヒーローと周りさえよければ、あとはどうでもいいのが、この手のヒーローのものにあまりはまらない原因なんですよね。
【2021年に見た映画の最新記事】
逆に過去シリーズに思い入れのあるファンは
「コレは違う!」
と思う気がするのですが…
かく言う僕がそうでした(苦笑)
映画館で拍手が起きていたので思い入れのあるファンには
うれしいのかと思ってました
その方が読む甲斐がありますもんね。