作品情報 2021年日本映画アニメ アニメーション監督:白井孝奈 声の出演:蒔田彩珠、坂本真綾、柴咲コウ 上映時間:99分 評価★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ日比谷 2021年劇場鑑賞221本
ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください

にほんブログ村
【ストーリー】
小6のカンナ(声・蒔田彩珠)は、母の弥生(柴咲コウ)と走るのが大好きだったが、校内マラソン大会を応援にきた弥生が倒れて亡くなってから、走るのが怖くなった。翌年のマラソン大会に何とか出場したが、応援に来た父の典正(井浦新)に反発して、学校を飛び出してしまう。
神社で母の遺品の勾玉をいじっていたところ、突然、時間が止まったのように緩やかになり、神の使いという白うさぎのシロ(坂本真綾)が現れる。弥生は韋駄天の子孫で、神在月に各地に残った留守神から馳走を集めて出雲に届ける役目があった。それを受け継ぐようにというのだ。そこへ、韋駄天を敵視する鬼の子供夜叉(入野自由)が現れ…
【感想】
日本の神話に基づいたオリジナルアニメで、発想は良いしカンナがシロ、夜叉と絡みながら各地を回るというアイデアはなかなかのものでした。各地の神様が竜だったり小さなお地蔵様のようだったり、いろいろな姿をしており、カンナたちとのやりとりもほほえましい。
ただ、普段あまり気にならないんだけど、キャラクターのしゃべっているときの口元と、実際のセリフにちょっと違和感がありました。また、走るがテーマなのにあまり躍動感がなく、各地を回るシーンなどで止め絵を多用していたのは残念。
上映時間が短いこともありますが、本来だったら旅の途中の冒険をもっとふくらましてくれれば面白かったのにもったいない。クライマックスの対決も急遽詰め込まれた感じで、タメがそれほどなく、えっ、それで?というところも正直ありました。
カンナと夜叉のライバル関係、しっかり手助けするつもりがちょっとぬけているシロの役割など2人と1匹キャラクターは魅力的。一方で、親子関係にもフォーカスをあてているのですが、両親、特に父親の描写が薄かったので、親子の絆みたいなところがそれほどささらなかったのももったいなかった。
声優は坂本、入野という人気声優を付けていますが、蒔田だと6年生にはちょっと大人びているというのが正直なところ。最近公開の「岬のマヨイガ」「アーヤと魔女」はローティーンの子役が声をあてており、本作もそうしたら良かったのに。まあ、惜しいところはありますけど、少女の活躍は応援したくなったのもまた事実でした。
【2021年に見た映画の最新記事】