作品情報 2021年アメリカ映画 監督:ガイ・リッチー 出演:ジェイソン・ステイサム、ホルト・マッキャラニー、ジェフリー・ドノヴァン 上映時間:119分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:109シネマズ木場 2021年劇場鑑賞222本
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【ストーリー】
現金輸送車襲撃が相次ぐロサンゼルス。つい先日も輸送車が襲われ警備員が殺された大手警備会社フォーティコ・セキュリティ社に、新人警備員のヒル(ジェイソン・ステイサム)が入社してきた。
無口な彼は苗字からHというあだ名を付けられた。しかし、ある日、現金輸送車を襲ってきた武装強盗6人を圧倒いう間に射殺する。ヒーローとして社内で評判を得たヒルだが、コンビを組むブレット(ホルト・マッキャラニー)は、Hが何かを隠していると睨む。果たしてHはヒーローか、それとも悪党(ヒール)か。
【感想】
オリジナルの「ブルー・レクイエム」は未見。ひたすらハードな感じでしたが、リッチー作品らしい時系列がばらばらというのは本作でも健在です。割と早いうちにヒルの過去が明かされ、狙いもわかるというのは意外でしたが、謎解きよりノワールチックなガンアクションがメインでしょうか。
オリジナルも21世紀に入ってからの作品なのに、本作ともども非常にオーソドックスな感じで、ラストに物足りないという感想も聞きます。けれども、久々にステイサムが渋い主役をやっていて、個人的には満足でした。
ステイサムのアクションは基本的には銃ですけど、ノワールっぽい血が流れるシーンがふんだんにあり、いったい劇中で何人が亡くなったのかという感じ。また、ファムファタール的な悪女はもとよりヒロイン役もおらず、ほぼ汗臭い男たちの因縁話。敵役にも時間をさいているだけあって、双方のぶつかり合いが見ものです。
ステイサムは無双というほどではなく、窮地に追いやられながらも知恵と技で切り抜けていく感じ。ユーモアを封じて無口で怖い役になったのは久しぶりに見た気がします。ジョシュ・ハートネットやアンディ・ガルシアが脇ででていますが、基本的にはステイサムの映画。ダークで渋い現代ノワールものをハリウッド製では久々にみた気がします。
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