2021年11月02日

キャンディマン

 1992年制作の同名ホラーの続編。前作未見でも楽しめましたが、登場人物とか一緒なので見たほうが理解できるのでしょう。

 作品情報 2021年アメリカ映画 監督:ニア・ダコスタ 出演:ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世、テヨナ・パリス、ネイサン・スチュアート=ジャレット 上映時間:91分 評価★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2021年劇場鑑賞237本



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 【ストーリー】
 シカゴの公営住宅「カブリーニ・グリーン」には、鏡に向かって「キャンディマン」と5回唱えると右手がかぎ爪となった殺人鬼が出てきて、唱えたものを惨殺するという都市伝説があった。かつて実際に怖ろしい事件が相次いだ。 

 現代、今や高級住宅地となった「カブリーニ・グリーン」に現代アート作家のアンソニー(ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世)が引っ越してくる。スランプに悩む彼は、恋人ブリアンナ(テヨナ・パリス)の弟トロイ(ネイサン・スチュアート=ジャレット)から、キャンディマンの話を聞き興味を持つ。それがキャンディマンを現代によみがえらせることとも知らずに…

 【感想】
 「ゲット・アス」のジョーダン・ピールが制作ということもあり、かなり黒人差別にフォーカスしたホラーになっています。基本的にキャンディマンの被害者は白人(過去には黒人も犠牲になっていましたが)で、しかも黒人の登場人物に意地悪をした人物たちです。女子高生グループが犠牲になる直前、アジア系の少女だけが急に仲間から外れて助かったのは恣意的で笑えました。

 この白人に対する怨念というのは、やはり現地に住んでいないと分かりにくいものがあります。日本でニュースをみるだけでは実感がわかない。基本的に白人が登場してきたら犠牲者になると思ったらその通りでしたが、ゲイの人が真っ先に襲われるだろうと思ったら助かったのは、黒人同様に少数派だからなんでしょうかね。かなり政治的意図を感じてしまい、単純なホラーとしての面白さをそいでいた気がします。女子高生グループや警官たちが犠牲になるところなで個々の場面は、ホラーとしての見ごたえはあったのだけど、全体的にまじめに作られすぎているという感じ。

 過去の場面は切り絵風の独特のアートで表現し、特にエンドロールでは100年以上にわたって白人に迫害されてきた黒人犠牲者たちの姿が描かれます。確かにひどい話で白人に復讐するのはわかるけど、エンドロール後に人権救済団体へのURLが貼られているのには驚きました。ドキュメンタリーならともかく、架空の世界を楽しむホラーでこういう展開は初めてです。

 人種差別に貧困問題もからめており、アメリカの観客にとっては身近に感じるのかな。また、前作は未見ですが、前作と同じ役で登場したヴァネッサ・ウィリアムズが全然年をとっておらず、アンソニーの母親役なのに姉か妹にみえたのにも驚きました。芸能人は国内外問わず、若く見える人が多いですね。

posted by 映画好きパパ at 05:59 | Comment(0) | 2021年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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