2021年11月05日

グレタ ひとりぼっちの挑戦

 15歳で学校ストライキを始め、環境問題の世界的なアイコンとなったグレタ・トゥーンベリのドキュメンタリー。わずか15歳でトランプやプーチンも無視できない存在になったというは素直にすごい。

 作品情報 2020年スウェーデン映画ドキュメンタリー 監督:ネイサン・グロスマン  上映時間:101分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:ヒューマントラストシネマ渋谷 2021年劇場鑑賞241本



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 【ストーリー、感想】
 2017年8月、スウェーデン議会の前で「気候のための学校ストライキ」というプラカードを掲げて、抗議活動を始めた少女グレタ。彼女の行動は瞬く間に世界に広がり、国際的な環境運動家として有名になった。一方でトランプ米大統領をはじめとする政治家や、SNSでの非難も殺到。傷つけながらも温暖化対策を訴えていく彼女をカメラは追う。

 たった一人の少女が世界を動かしている姿が、リアルタイムでみられるわけです。彼女はアスペルガーであり、思い立ったら行動を貫き通すということが活動では役に立ったのでしょう。同世代の若者を中心に大人、特に政治家たちは信用できないという思想は瞬く間に広がりました。

 日本でもSNSでえらそうに批判している人もいますが、そういう人がトランプやプーチンを動かすだけのことを何かしたでしょうか。また、ワクチン陰謀論に多くの大人や政治家すら信奉している現状をみると、年齢や資産、地位なんていうものはその人の本質と何ら関係ないものだと思います。あとわずかでこの世から消える老人ならともかく、この先何十年も生きる若者にとって地球を守る運動というのは当然でしょう。世界中からいい年した大人が少女に誹謗中傷しているのはみっともない。

 ただ、そうした批判だけでなく、それこそローマ法王、国連事務総長、各国の大統領や首相が彼女とあっても、口先だけほめたたえて事態が変わらないことに、グレタがいらだっている様子はよくわかります。環境会議にいってもスタッフは記念写真を撮ろうと押し寄せてくる始末。危機感がなかなか共有されないのにいらだっている様子もわかります。

 ただ、本作で足りないところはあくまでもグレタの行動のドキュメンタリーのため、温暖化が当然の前提となっていること。結局、グレタを応援している人には届くけど、反対派には届かないなと思いました。それでも、抗議活動の初期から、アメリカの国連総会へのヨットでの訪問までカメラは入り込んでおり、同世代の彼女がどういう行動をしているのかわかる貴重な記録となっています。 
posted by 映画好きパパ at 06:08 | Comment(0) | 2021年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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