作品情報 2021年アメリカ映画 監督:ジョナサン・ヘンズリー 出演:リーアム・ニーソン、ローレンス・フィッシュバーン、アンバー・ミッドサンダー 上映時間:109分 評価★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ川崎 2021年劇場鑑賞258本
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【ストーリー】
北極圏に近いカナダの鉱山で崩落事故が起き、26人の作業員が閉じ込められてしまう。救出のためには巨大な器材を30時間以内で運びこまなければならなかったが、アイスロードと呼ばれる氷結した湖の上を大型トレーラーでいくしかなかった。だが、雪解けの季節で氷が薄くなり本来なら通行止めの中、トレーラーのスピードが遅すぎたら重さで氷が割れてしまい、早すぎても衝撃でやはり氷が割れてしまう。
命がけの任務を引き受けたのは腕の立つドライバーだが、ある事情から職を転々としているマイク(リーアム・ニーソン)と弟のガーディ(マーカス・トーマス)、地元のベテランドライバー、ジム(ローレンス・フィッシュバーン)、そして兄が鉱山で生き埋めになっている先住民の女性ドライバー、タントゥ(アンバー・ミッドサンダー)と保険担当のバルネイ(ベンジャミン・ウォーカー)が3台に分乗。過酷な輸送が始まった。
【感想】
109分と短めな上映時間とはいえ、トラックが氷結した湖を走るだけで持つのかと思ったら、いろんな人間模様をぶっこんできました。ガーディはイラク戦争のPTSDで、腕利きのメカニックだけど周囲と話すことができずに職場でいじめにあい、マイクがいじめた相手をぶちのめしてクビになる、その繰り返しです。自分でトラックを持って運送会社をおこして、兄弟仲良く暮らすためにも、危険な任務を受けて大金を得なければなりません。
これに対して、兄が閉じ込められたタントゥ、タントゥの元上司である事情で彼女をクビにしたけれど ずっと気にかけていたジムも、カネよりも家族や友人を助けるため決死の任務に参加します。保険担当のバルネイはお目付け役ですが、ドライバーたちが必死になっているのに運転席で飯を食ったり、氷景色に感嘆したりお気楽な感じ。それぞれ違った思惑があるなか、3台のうち1台でも到着すればいい(2台は犠牲になってもいい)というシビアな運搬が始まります。
一方、閉じ込められた作業員たちの様子もさしこまれ、30時間というタイムリミットに間に合うのか、ハラハラしながらみることになります。ヘンズリー監督は「アルマゲドン」の脚本家なので、こういった要素だけでも面白いものは作れたと思うのですが、そこはリーアム主演映画。作業員の救出を邪魔しようという悪者が登場します。いろんなアクション映画に悪者がでてきますが、作業員やドライバーたちの命を自分の欲得のために奪おうとする悪役には本当にむかつきました。きっちりリーアムに成敗してもらいたいと思いつつ、大自然と悪者相手の二正面作戦となり、リーアムも苦戦します。
予告編にあるようにトレーラーが横転したり湖に沈んだりするカーアクションは見もの。リーアム対悪者のアクションは格闘が多くて、ちょっと長く感じてしまったのですが、氷上のカーアクションを大画面で見られただけでお得な気分になりました。ガーディとの兄弟愛もなかなかいいものがあり、肩の凝らないアクションとして楽しめました。ただ、それ以上のものを期待していたので、まあ、こんなもんかという感じも。
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