2021年11月21日

DANCING MARY ダンシング・マリー

 映画館の紹介をみたらヒューマンコメディーと書いてあるので楽しみにしていたら、シリアス成分多めで笑えるところがありません。しかも、こちらの期待を外すラストに消化不良でした。

 作品情報 2021年日本映画 監督:SABU 出演:EXILE NAOTO、山田愛奈、坂東希  上映時間:105分 評価★★(五段階) 観賞場所:ヒューマントラストシネマ渋谷I 2021年劇場鑑賞261本



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 【ストーリー】
 福岡県の郊外に荒れ果てた元ダンスホールの建物がある。市は再開発のために取り壊そうとしたが、そこには踊り子のマリー(坂東希)の幽霊が住み着き、取り壊そうとする作業員や除霊しようとする霊能力者に呪いをかけていた。

 上司から無理やり仕事を押し付けられた市役所の下っ端職員、藤本(EXILE NAOTO)は強い霊能力を持つ女子高生、雪子(山田愛奈)に泣きつく。雪子が調べたところ、マリーはかつての恋人だったジョニー(吉村界人)との再会を果たすまで、建物から動かないというのだ。2人はジョニーの行方を探し、あちこちの幽霊に話を聞いて回る。やがてジョニーの幽霊が台湾の幽霊につかまっていることをしり、ヤクザの幽霊(石橋凌)の協力で、ジョニーを救出しようとするのだが。

 【感想】
 藤本が霊能者を探していたら中年女性の霊能者に逆セクハラを受けたり、昭和30年代の日活映画に出てきそうなジョニーのファッションだったりがコメディということなんでしょうか。なんか本筋から外れていて、ちっとも笑えませんでした。

 なぜか幽霊も死ぬ世界。台湾で現地の幽霊につかまったジョニーを助けるため、石橋凌のアクションがみられますけど、ドスのアクションだからあまり迫力がない。それに、ここでアクションに尺を使うぐらいなら、ラストにすごいものをみたいと思うのが人情でないですか。しかし、変に愛と希望っぽい話に収斂させ、藤本と雪子の関係もなんだかなという感じで、しっくりきませんでした。

 市役所の嫌な上司を諏訪太郎が演じているのだから、サイキックコメディだったら彼が怪奇現象に襲われて苦しまなければ意味がない、とすら思えてしまいました。藤本、雪子コンビがいろんな幽霊に協力する「ルームロンダリング(池田イライザ主演の映画)」のような人情コメディを期待していたのですが、そういうところはほとんどなかったし。

 藤本がスケボーで登場したことや、マリーが聴覚障害者のダンサーだったというのもあまり話にいかされておらず、なんだか雰囲気を作ろうとしただけにみえてしまいました。タイトルからすれば、もっとマリーのダンスにフォーカスされると思うのですけどねえ。山田愛奈の、清原果耶っぽいけだるい雰囲気は良かったです。

posted by 映画好きパパ at 06:17 | Comment(0) | 2021年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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