作品情報 2019年アメリカ映画 監督:ガブリエラ・カウパースウェイト 出演:ジェイソン・シーゲル、ダコタ・ジョンソン、ケイシー・アフレック 上映時間:126分 評価★★★(五段階) 観賞場所:イオンシネマ港北ニュータウン 2021年劇場鑑賞265本
ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください

にほんブログ村
【ストーリー】
ニューオリンズの劇団スタッフ、デイン(ジェイソン・シーゲル)は女優のニコル(ダコタ・ジョンソン)をデートに誘うが、実は彼女は人妻だった。夫で新聞記者のマット(ケイシー・アフレック)と引き合わされたデインは、最初はぎくしゃくしていたものの、やがて夫婦の親友となる。
数年後、アラバマに引っ越したニコル夫婦だが、ニコルが末期がんだということが判明する。デインはニコル夫婦の家に引っ越し、彼らの娘たちの面倒をみることになる。
【感想】
デインは友人夫婦の介護支援のため、職も彼女も投げうち、遠くに住むニコル夫婦の家に居候までしました。美しい友情物語ととらえられ、嘘のような本当の話なことに驚きますが、ちょっとそこまでやると、双方にとって重荷になりすぎて共依存のように思えてしまいました。
男2人と女1人の組み合わせって、最初はよくても女性をめぐって男同士がギクシャクするというのが定番。まして、知らなかったとはいえデインは人妻のニコルをデートに誘ったわけですから、そこからマットとの間に深い友情ができたとしても、何の下心もなしにマット家に居候するのかと不思議に思ってしまいます。
もちろん、友情のために何もかも投げうったというディンの精神がすごいから映画化までされたのでしょうけど、キャスティングの問題もあって、デインが主人公というよりも、マットとニコルの闘病記という印象が強くなってしまいます。過去のシーンと現在のシーンが入れ子になってますけど、デインの過去よりも夫婦の過去のほうが圧倒的に描かれており、デインが主役とはいいがたい。そのため、フォーカスがちょっとずれたように感じてしまいました。
また長女のモリー(イザベル・ケイ)は多感な年頃の女子高生なのに、いくら親の親友とはいえ、親戚でもないおっさんが家にすんで面倒をみてもらうというのは教育的にどうよともおもってしまいました。そもそも、マットが自分だけで介護できないなら、ヘルパーでも雇えばよく、いくら友人が好意でいってくれても彼の人生を壊すようなことをするのは、問題なような。美しい友情物語だけど、介護はそんなきれいごとなのかという気がしてなりませんでした。
【2021年に見た映画の最新記事】