作品情報 2021年日本映画 監督:三池崇史 出演:生田斗真、鈴木亮平、堤真一 上映時間:128分 評価★★★(五段階) 観賞場所:イオンシネマみなとみらい 2021年劇場鑑賞269本
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【ストーリー】
ドスケベだが喧嘩は強い巡査の菊川玲二(生田斗真)は、日本最大の暴力団「数寄矢会」に潜入捜査官としてもぐりこんでいた。ライバル組織の陰謀をつぶしたことから、数寄矢会幹部のパピヨンこと日浦匡也(堤真一)と兄弟分となり、日浦組若頭となっている。
数寄矢会の会長、轟周宝(岩城滉一)の信頼を得て、イタリアに同行した菊川は、イタリアマフィアが覚せい剤をパスタの形に作り上げ、日本に輸入していることをつきとめる。横浜での取引現場を抑えようとするが、イタリアから帰ってきた周宝の息子、烈雄(鈴木亮平)ににらまれ、玲二は命がけで物を運ぶことになる。さらに、イタリアで遊びまくったことが恋人の若木純奈(仲里依紗)にばれてしまい…
【感想】
脚本が宮藤官九郎ということもあり、ハイテンションなギャグが続いていきます。冒頭から玲二がスッポンポンで、予告にあるように絶壁に取りつかれてカモメにツンツンされるところからはじまり、ノンストップでギャグが続いていきます。謎の女(滝沢カレン)の色仕掛けとか、香港の女殺し屋(菜々緒)がパンモロを見せた前作の回想シーンとか、小学生レベルのお色気シーンもたっぷり。
口直しに潜入捜査の上役の3バカトリオ(吹越満、遠藤憲一、皆川猿時)が銭湯で裸で土竜(もぐら)の唄をラップ調で熱唱するは、皆川と生田のキスシーンはあるはで、これまた小学生でも分かるギャグがてんこ盛り。純奈とのちょっとHの私生活もかわりありません。
生田、堤のハイテンション演技はシリーズ通して変わりないのですが、本作は鈴木亮平が参戦。「孤狼の血 LEVEL2」とは違って、ものすごい阿呆ですが凶悪なヤクザをマックスの勢いで繰り広げています。最後はヤクザ映画というより怪獣映画のノリにパワーアップしているのだから、何も考えずに笑えます。
とはいえクドカン脚本なので、笑いどころとシリアスの緩急はきっちりつけています。シリーズを通してみると、周宝の娘役の本田翼が出てこないのは寂しかったですが、菜々緒や岡村隆史ら過去作のライバルも登場し、お祭りのようににぎやかなことこのうえなしです。くさくさした気分のときにこういう映画は楽しめるでしょう。
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