作品情報 2021年アメリカ映画 監督:ジェームズ・ワン 出演:アナベル・ウォーリス、マディー・ハッソン、ジョージ・ヤング 上映時間:111分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2021年劇場鑑賞272本
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【ストーリー】
1990年代、シアトルの実験施設で怖ろしい惨事が起きた。現在のシアトル。DV夫のデレク(ジェイク・アベル)に苦しめられるマディソン(アナベル・ウォーリス)だが、ある晩、2人の家を何者かが襲い、デレクは惨殺されマディソンも入院する。
同じころ、かつて実験施設に勤務していたウィーバー医師(ジャクリーン・マッケンジー)が自宅で惨殺される。事件を担当したチョウ刑事(ジョージ・ヤング)は、マディソンの事件との共通点を発見する。一方、マディソンは奇妙な出来事に悩まされていた。
【感想】
冒頭から伏線がいろいろ貼られ、さすがホラー映画の妙手という感じでした。冒頭の実験施設での事件から、現代のマディソン家の事件、さらに、その後の殺人事件などモンスターホラーともミステリーとも楽しめ、中盤にはチョウ刑事が今もシアトルの地下に遺跡として残る旧市街での犯人との対決、終盤はジョン・ウィック張りの大量アクションと、一粒で何度も美味しい作品です。さらに、マディソンを信頼して助けようとするのが、通常は恋人ですけど本作の場合、妹のシドニー(マディー・ハッソン)で姉妹愛もみられます。
残虐なシーンはカット割りで見せないようにして、R18指定ですがそれほど怖くはありません。むしろ、いろんなアクションや惨殺ぶりが工夫してどんどん出てきて、次はどんな場面になるのか楽しみ。それでいて、この場面は絶対何か起こるだろうと予想した場面で何も起きなかったり、平穏な場面で突然何か起きたり、定番の外し方もうまい。
出演者もみな印象的。チョウ刑事はアジア系のイケメンで、さっさと退場するかと思ったら大活躍します。劇団員で妙なコスプレをしたりするシドニーもかわいい。また、少女時代のマディソンに名子役のマッケナ・グレイス、ちょい役だけど妙に存在感があるなと思わせる女性にゾーイ・ベルと、脇役の配役も完璧。
アメリカのホラー映画は続編づいていますが、本作のような完全オリジナルの新作で、これだけアイデアが出せるというのはうれしい。ハラハラドキドキしながら、スカッとできるジャンルムービーなので、ホラーやアクションファンにとっておもちゃ箱のような作品でした。
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