作品情報 2018年中国映画 監督:チェン・スーチェン 出演:ワン・バオチャン、リウ・ハオラン、ナターシャ・リュー・ボルディッゾ 上映時間:121分 評価★★★(五段階) 観賞場所:キネカ大森 2021年劇場鑑賞275本
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【ストーリー】
中国の名探偵で世界ランキング2位の若きイケメン、チン・フォン(リウ・ハオラン)は、女にだらしない中年オヤジだが喧嘩の腕は一品の叔父、タン・レン(ワン・バオチャン)に騙され、ニューヨークにやってくる。結婚式と聞いていたが、実はニューヨークの唐人街のドン、ウー・チーユエン(ケネス・ツァン)の息子が殺され、世界中の有名な探偵が集められたのだ。
難病で余命わずかなウーから1週間以内に解決すれば賞金500万ドルが出るといわれ、張り切るタン・レンだが、ニューヨーク市警の女刑事、チェン・イン(ナターシャ・リュー・ボルディッゾ)は探偵たちを苦々しく思う。チン・フォンの名推理で、ソン・イー(シャオ・ヤン)という不法入国者が捜査線上に上がるが、実際に彼とあった2人は、彼が犯人だと思えず、無実を証明しようとする。しかし、ウーの配下のチャイニーズマフィア、警察双方から3人は追われることになり…
【感想】
「3」との比較になってしまいますが、日本の大物がずらりと並んだ「3」と違い、本作のハリウッドスターは医師役のマイケル・ピットぐらい。また、犯罪も普遍的なトリックだった「3」と違い、中国の風水に特化したチャイニーズテイストのものになっており、ちょっと強引感がありました。
5番街やタイムズ・スクエア、セントラルパークなどの名所での大々的なロケは楽しめましたし、チン・フォンが女の子と間違えられるギャグをくどくどやるなど、小学生レベルのギャグも本作独特のノリだとそれほど気になりません。また、馬車対パトカーのカーチェイスといった意表をついたアクションも楽しめます。スパイダーマンのぱっちもんとか、ディズニーからクレームがこないのか、中華のパワーで黙らせたんでしょうか。
しかし、せっかく各国の名探偵がでたのに、ほとんど活躍の場がないし、連続殺人になったのに、被害者たちが記号にしかなっていないなどキャラクター整理ができていないのはもったいない。このへんの反省から「3」では名作になったのかな。言語の問題もそうで、英語と中国語が飛び交うけれど、中国系のチェン・インはともかく、ほかの探偵たちは中国語は分からないだろうし、ちょっとここでも交通整理が難しかった。超小型翻訳装置というギミックをだした「3」はやはりすごい。
エンディングロールでは、相変わらずエキストラを交えたダンス大会。テイラー・スウィフトの「Welcome to New York」が、ガンガン流れます。小難しいこと考えずに、楽しそうに踊っている出演者をスクリーンでみるだけでも満足。「4」もあるみたいですけど、主要キャスト、スタッフはぜい継続してもらいたいものです。
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