2021年12月07日

ボクたちはみんな大人になれなかった

 アラフィフ業界人の20年以上にわたる恋愛遍歴を取り上げ、大人になれない現代を描いたネットフリックス作品。同世代なんだけど、業界人とかサブカルの世界とは無縁なので、あまり引き込まれませんでした。

 作品情報 2021年日本映画 監督:森義仁  出演:森山未來、伊藤沙莉、東出昌大  上映時間:124分 評価★★★(五段階) 観賞場所:シネマ―ト新宿 2021年劇場鑑賞282本



ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村
 【ストーリー】
 テレビのテロップを製作する会社で働くアラフィフの誠(森山未來)。20代のころに付き合ったかおり(伊藤沙莉)の事を引きずり、今だに独身のまま。コロナ禍の無人の新宿で偶然、若いころの友人、七瀬(篠原篤)と再会。すっかり変わってしまった七瀬を見つつ、誠は二度と帰らない青春の日々を思い返していた。

 【感想】
 現代を起点に少しずつ過去に遡っていく、「ペパーミントキャンディー」のような演出です。それだけに恋愛もいきなり別れ話が先について、なぜ別れるようになったかが次のパートでみられるようになる変わった構図で興味深かった。

 時代が過去になるにつれ、スマホがガラケー、ポケベル、公衆電話とどんどん変わっていき、たった20年余でここまで変化したのかと、今更ながら実感しました。また、冒頭とラストにコロナ禍の現代をもってきたので、誠が大人になるとはどういう意味なのか、かんがえさせられます。正直、現在の誠は仕事では大人の対応なんだけど、恋愛パートが映っていないので、幸せかどうかよくわからないし、大人であることの是非を作りてがどうとらえているのか分からないですよね。

 同僚役の東出や岡山天音、上司役の萩原聖人、過去の恋人役の大島優子などそれなりに知名度のある俳優が脇にでていますが、エピソード間が数年飛んだりしますので、脇役のキャラに深みがなく、ただ流れていくように見えました。演出のユニークさを優先するのなら仕方がないかもしれません。

誠は業界人だけあり、過去に伊藤、大島、SUMIRE、片山萌美と美人女優が演じる女性たちと浮名を流します。さらに成金(平岳大)のパーティでクラブのVIPルームで酒、麻薬、女と好き放題。それがやんちゃで大人になれないという意味だったら、僕とは無縁の世界だなと身て思ってました。また、小沢健二をやたら押すサブカル系もあわなかった。個別のエピソードや小道具に感心するところはあったけど、映画全体としてはとりとめのない感じという印象に終始しました。

 伊藤が脱いだことには子役時代から見ているだけに、親戚の子供が無理しているみたいにちょっとドキドキしちゃいました。男優では篠原が美味しい役。またちょっとの出番で見せ場を作る奥野瑛太はさすがです。また、PV畑の監督で、新宿や渋谷の夜景が美しくとれていた。無くなった渋谷の映画館シネマライズが出ていて、懐かしかったです。
posted by 映画好きパパ at 05:59 | Comment(0) | 2021年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。