2021年12月14日

フラ・フラダンス

 スパリゾートハワイアンズの宣伝臭は感じるけど、実際に行きたくなるお仕事アニメ。ちょっと不思議なことをいれる吉田玲子の脚本がはまっており、心地よい作品でした。

 作品情報 2021年日本映画アニメ 総監督:水島精二 声の出演:福原遥、美山加恋、ディーン・フジオカ  上映時間:108分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:シネリーブル池袋 2021年劇場鑑賞290本



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 【ストーリー】
 福島県いわき市の女子高生、夏凪日羽(声・福原遥)は、震災で亡くなった姉の真理(早見沙織)の遺志をついで、スパリゾートハワイアンズのフラダンサーになろうと決意する。しかし、フラダンスはほとんど素人のうえ、ドジっ子属性があり、入社式早々大失敗。同期のリーダー格でフラダンスに真剣に取り組む鎌倉環奈(美山加恋)から目の敵にされる。

 練習もうまくいかずに、初ステージでは大失敗してネットでさらされ落ち込んだ日羽はダンサーをあきらめようとする。だが、真理の友人で先輩職員の鈴懸(ディーン・フジオカ)のアドバイスや、深夜まで練習に取り組む日羽を見直した環奈ら同期の友情もあり、前に進もうと決意する。

 【感想】
 スパリゾートハワイアンズに行ったことはないのですが、これをみて行きたくなりました。映画「フラガール」はみたことありますけど、こちらのほうが行きたくなる気持ちが強い。吉田脚本ということもあり、日羽が中心ですが、環奈を含めた同期5人のキャラがきちんと立っており、それぞれ失敗しつつも夢を追いかけていくことに好感が持てるのが一番大きい。

 環奈は両親と喧嘩してフラダンサーの夢を追いかけ、ムードメーカーの滝川蘭子(富田望生)は太りがちな体重が気になります。ハワイから来たオハナ(前田佳織里)は慣れない土地にホームシックになり、ダンスの才能は随一の白沢しおん(陶山恵実里)は極度のあがり症で人前のステージは大変。こういった困難を友情と努力で乗り越えていく姿は観ていて応援したくなります。

 さらに、不思議なことに日羽が幼いころから持っている、スパリゾートのゆるキャラ「CoCoネェさん」が、彼女が迷ったときに突然話しかけます。こういうファンタジーっぽい話が、無理なくまじっているのもいい。そして、日羽の鈴懸への淡い初恋と、恋バナに盛り上がる同期たちの姿も青春映画として何とも甘酸っぱい。

 福原、美山は「キラキラ☆プリキュアアラモード」のプリキュア同士で、こういう役で共演するのは新鮮でした。さらに、陶山や先輩フラガール役の相沢梨紗らアイドルが声優として起用され、劇中にふんだんにある歌や踊りを盛り上げます。劇中アイドルの声優も福原たち同期5人を担当する声優が担当しており、彼女らのポップで元気が出る熱唱シーンはみものであり、フラダンスのイメージを変えてくれました。演出の見せ方も巧い。

 ある程度べたな話かもしれませんが、震災の傷跡も含めてこういうすっと心が癒されるアニメは、おじさんファンにとってはうれしい。子供から大人まで楽しめる内容なのですが、ちょっと客入りが寂しかったので、多くの人に見てもらいたいなあ。

posted by 映画好きパパ at 05:52 | Comment(0) | 2021年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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