2022年01月15日

君といた108日

 ゴールドディスク4回の人気シンガー、ジェレミー・キャンプが、まだ20代で最初の妻と死別した実話を描いた作品。ちょっとキリスト教色が強くて、予想していたものと違いました。

 作品情報 2020年アメリカ映画 監督:アンドリュー・アーウィン、ジョン・アーウィン  出演:KJ・アパ、ブリット・ロバートソン、ゲイリー・シニーズ  上映時間:116分 評価★★(五段階) 観賞場所:ヒューマントラストシネマ渋谷 2022年劇場鑑賞9本



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 【ストーリー】
 牧師の父(ゲイリー・シニーズ)を持ち、敬虔なクリスチャンのジェレミー・キャンプ(KJ・アパ)は、大学に入った直後、人気歌手ジャン・リュック(ネイソン・パーソンズ)のライブで、同級生のメリッサ(ブリット・ロバートソン)に一目ぼれし、恋に落ちる。

 ジャン・リュックとメリッサは古い友人で、その関係もあり、ジェレミーも音楽活動を始める。卒業後は教会を回りながら、ライブを行っていた。だが、メリッサの体はがんに侵されていて…

 【感想】
 キリスト教が強いアメリカでは、神の栄光をたたえるような歌がヒットします。ジェレミー・キャンプもそうしたシンガー。本作も全面的にキリスト教をたたえるようなシーンが相次ぎます。まあ、牧師の家庭ですしね。

 例えば、結婚直後にがんの転移が広がったのですが、神への祈りでがんが消えたというシーンがあります。一瞬、何が起きたのかよくわからないのですが、結局、その後、がんは再発してしまいます。本来、あっという間に終わるはずの夫婦生活が、神の奇跡で3カ月ぐらい続けることができたということなんでしょうか。こういう感じで神への感謝がずっと続きます。

 敬虔なキリスト教徒なのに、新妻を失ったジェレミーは、動揺します。これもキリスト教映画にはよくあるパターン。信仰はゆらぐけれど、最後は神を信じて奇跡が起きる。本作ではジェレミーが、メリッサのことを歌った曲が大ヒットするわけですが、これも、非キリスト教徒の僕からすると、頭に疑問符がわきました。

 KJ・アパは吹き替えなしで歌ったそうで、キャンプの曲のファンだったらじっくりと音楽を聞かせてくれるので楽しめたでしょう。ただ、彼にしろブリット・ロバートソンにしろ、整った顔立ちだけど、題材が題材だけに神への思いが中心で、人間的な深みを引き出すような演出にはなっていません。まだ、ジェレミーは妻の死後に悩むシーンがあるのだけど、メリッサは基本的には聖人のようなので、演じるロバートソンも、印象が薄くなっちゃいました。
posted by 映画好きパパ at 07:21 | Comment(0) | 2022年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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