邦画の公開本数が多すぎて、存在すら知らなかった作品が結構あります。門脇麦主演作ながら、アマプラの配信でお勧めされるまで知りませんでした。まあ、話題にならなかったのも納得しそうな作品でした。
作品情報 2017年日本映画 監督:尾崎将也 出演:門脇麦、三浦貴大、YOU 上映時間:106分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:アマゾンプライム
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【ストーリー】
引きこもりだった小沼真実(門脇麦)は漫画やイラストを描いて現実逃避をしていた。父(マキタスポーツ)のリストラもあり、ようやく工場でアルバイトするがアクシデントで退職。父の勧めでゲーム会社のデバックのバイトをはじめる。
会社で偶然、上司の矢部遼太郎(三浦貴大)が落とした新作ゲーム用のイラストを拾った真美は、そこに自分なりに加筆する。それを見た遼太郎は真実の才能に驚愕。さっそくイラストレーターとして採用するのだが…
【感想】
人気脚本家の尾崎将也が監督、脚本を担当。門脇麦の主演作ということで期待したのですが、何をやりたいのかがよくわかりませんでした。引きこもりの真実は、いかにも典型的な内向的なオタク女子。記号的な存在としか思えません。
両親は離婚しており、父も母(YOU)も真実のことをは気にしつつも、自分の考えを押し付けるタイプ。特に母親は、真実は一人では何もできないと決めつけます。小心な真実はそれにさからうことができずにウジウジするばかり。このあたりのイラっとする演技は、さすが門脇という感じなんですけど、これまた、どこかでみたようなシチュエーション。
ゲーム会社の上司の遼太郎や、遼太郎の元カノで真実を応援してくれる恵利香(比留川游)も、なんかドラマだから出てきそうな主人公にとって都合の良いキャラクターにみえてしまって、現実感が薄かった。遼太郎が真実の父と飲み友達になるくだりは、ほこっとしましたけど、これまたリアルとは思えなかったですし。
世の中つらいことばかりじゃないよ、いろいろあっても一歩ずつ前へ進めばいいんだよ、ということを言いたいのでしょう。そういう観点では癒される作品です。まあ、親との関係がうまくいかなくても、自分のことを見てくれる友人がいるって幸せだなと素直に羨ましかったのも事実です。
【2022年に見た映画の最新記事】
この映画、4年半くらい前に劇場で観ました。
人間、何がキッカケで認められるか分からないもの。
引き籠りになっても、自暴自棄にならず、地道に生きていれば、社会に居場所を見つけられるもの。
青少年の自殺が問題になっていた時期だけに、
やんわりとテーマを訴求していたのが、もどかしかったかもしれませんね。
嗚呼、映画館で映画が観たい!
邦画で面白そうな作品はたくさんあるのですが、全然見切れていません。
門脇麦はこういう役ははまってますよね
地道に生きて社会に居場所をみつけられるだけで幸せでしょうし
そういうささやかな幸せは彼女の役柄にあってますよね