作品情報 2019年日本映画 総監督:北条司 出演:松下奈緒、ディーン・フジオカ、佐藤二朗 上映時間:105分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:アマゾンプライム
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【ストーリー】
チェリストのアイカ(松下奈緒)と売れないピアニストのタカヤ(ディーン・フジオカ)は恋人同士。いつか自分たちで作った曲「エンジェルサイン」を世界に広めようとしていた。だが、タカヤが突然、この世を去ってしまう。
一方、日本や東南アジアで不思議な出来事が起きる。大切な人を失った人たちの周りで、次々と奇跡が起きたのだ…
【感想】
セリフなしの国際漫画賞「サイレントマンガオーディション」の受賞作5作品に、総監督で漫画家の北条司(シティーハンターなどの著者)が1作品を付け加えました。監督はタイのノンスィー・ニミブット、インドネシアのカミラ・アンディニ、日本の落合賢ら国際色豊かな顔ぶれ。
大切な人との別れは、プロローグとエピローグのアイカとタカヤのような恋人同士でなく、父親が戦死した東南アジアの少女、長年連れ添った妻(菊池桃子)を失った初老の鉄道運転手(緒方直人)などさまざまなパターン。どんな別れ方でも残された人はつらい思いをするし、亡くなった方もこの世に思いがあるでしょう。「エンジェルサイン」の曲と、青い不思議な蝶が生と死の狭間をつなぐ、心優しいファンタジーです。
エンジェルサインの美しい旋律が疲れて悲しむ人々の心を癒してくれます。セリフがない分、エンジェルサインやほかのBGMが多く流れ、見ている方としても、より感情が動きやすくなるのかなと思いました。一つ一つの話は丁寧につくられていて、
ただ、セリフがないから集中してみないと、意味がわからなくなります。僕は配信だと集中力がなくなるので、あとでウィキペディアでチェックして、なるほどそういう意味だったのかと納得することもしばしば。映画館でみたら、また違った感想になったでしょう。字幕がないから画面に集中できたはずだし、特に悲しむシーンなどはセリフがないほうが、ストレートに気持ちが伝わってきますから。劇場でみれたら良かったのにと思える作品でした。
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