松本潤演じるまっすぐだがおせっかいな主人公が、トラブルを抱えた近所の家庭に首を突っ込み、失敗しながら少しずつ前に進むホームドラマ。遊川和彦脚本らしい仕掛けがあるのでしょうけど、観ていていろいろむずがゆくなってしまいます。
【ストーリー】
売れない小説家でゴーストライターで食っている中越チカラ(松本潤)は妻の灯(上戸彩)、12歳の長女愛理(鎌田英怜奈)、10歳の長男高太郎(大平洋介)の4人ぐらし。仲良しの平凡な家族だが、チカラは困っている人をみかけたら、つい声をかける癖があった。マンションに転居後、さっそく近所のトラブルに首を突っ込み始め…
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【感想】
おせっかいといってもチカラは小心で、どうしようかイジイジしている。近隣住民の悩みはDVだったり認知症老人のヤングケアラーだったり、社会問題になっているケースが多く、善意はあるけどなんの能力がない人が突っ込んでも事態をこじらしてしまい、本作の各エピソードも単純なハッピーエンドになっていません。
しかし、それでもどこかしら救われるところもあり、周囲も徐々に変わっていきます。マンションになると隣との会話すらないのも普通な時代、チカラのようなおせっかいな人がいれば、虐待などの悲劇は未然に防げることがあるかもしれません。しかし、無力な人がひっかきまわして疲れるだけの様子をみていると、現段階ではチカラみたいになりたいと思う人は少ないでしょう。
演出も独特で、田中哲司のナレーションがとにかくうざいぐらいたくさんある。さらに、普段はオレサマ役の多い松本が優柔不断な役をえんえんやるもんだから、見ているこちらも、次第にイライラしていく。家族も仲は良いのだけどちょっとうるさいところもあり、深刻なトラブルを抱えた近隣も含め、休まる暇がありません。
まあ、遊川脚本だから、後半にむけての伏線や大転換が待っていると思うので、視聴は続けます。これだけいらいら、ざわざわさせる作品というのは珍しいので、好みは分かれるだろうなあ。
2022年02月06日
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