【ストーリー】
今井望緒(波留)は漫画家デビューをしたもののまったく売れず、今はアシスタントをして暮らしている。故郷の山梨で中学校の同窓会があり、久々に旧友と再会した彼女は、当時あこがれていた雨宮秀一(林遣都)がIT企業の社長として活躍していることを知り、胸がときめく。しかし、同窓会のあと不審な出来事が相次ぎ、望緒のグループにいた岩崎奈々江(新川優愛)と野瀬優美(黒川智花)が相次いで謎の死を遂げ、望緒の傘を間違えて使ったアシスタント仲間の岡崎りえ(松村沙友理)も何者かに襲われる。どうやら、中学校時代の出来事がかかわりあるようだが…
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【感想】
初回から新川優愛が被害者になるという豪勢なキャストの使い方。キャスティングからみると林遣都が怪しいけど、いかにも怪しんでくれという感じだから別に犯人がいそうだし、過去に望緒たちのグループで何があったのか、少しずつしか明かしていくことで、ミステリーにきちんと取り組もうという気概は感じます。
ただ、漫画原作ということもあるのでしょうけど、望緒を含めた主要登場人物のキャラクターに今一つ重みを感じません。ゲームの駒のようにしかみえないといいましょうか。2時間ドラマだったら勢いでいけるかもしれないけど、1クールの連ドラだとしんどい。さっさと警察に任せて解決しろよといいたくなります。
本作の特徴の一つが、優美の夫の正(徳重聡)が山梨県警の幹部で、事件のカギを握っているとともに、優美にDVをしていること。望緒よりも正のほうが存在感がありすぎというか、もはや優しそうな彼の笑顔の裏でどんな悪事を企んでいるかの方に関心が移ってしまいます。徳重のこういう役は従来とのイメージが違うので、余計に目を引きます。
波留はしっかりした演技ですが、巻き込まれ型のサスペンスだと想定内にしかすぎません。林も含めて、もっと幅広い演技の可能性があるのにちょっともったいないかも。