【ストーリー】
カイミーン国に魔王タソガレ(声・松岡禎丞)率いる魔物たちが侵攻し、オーロラ・栖夜・リース・カイミーン姫(水瀬いのり)をさらっていった。人類は一致団結し、勇者アカツキ(下野紘)にオーロラ姫奪還を託した。
一方、魔王城の牢屋に閉じ込められたオーロラ姫は退屈だった。安眠しようにもろくなベッドがない。睡眠のために意欲を目指す彼女は魔物たちを振り回し、自分でベッドや枕など安眠のための材料を作っていく。
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【感想】
囚われの姫がいったいなにをやっているのか。確かに牢屋に閉じ込められたままだとやることがなくて退屈だというのはよくわかります。一見、天然でおしとやかに見えるオーロラ姫ですが、王族だけあって実にわがまま。熟睡したいということだけに執念を燃やします。魔物たちはそんな彼女に恐れと親しみを抱きつつ、手伝うことになります。
しかも魔王や魔王軍の幹部ですら、彼女の奔放な行動に振り回されっぱなしで犠牲者も続出。基本、日常系のギャグ漫画原作なので血なまぐさいシーンはなく、本来だったら怖ろしいはずの魔王たちも、まったく姫にかないません。しかも、それが天然で姫に悪意がないだけ始末に悪い。
魔王軍の幹部たちもそれぞれキャラがたっていて、あっさり死ぬ姫に頭を抱えながらいつもよみがえらせる、あくましゅうどうし(石川界人)、牢屋の見張り番なのにクマのぬいぐるみみたいな外見に、姫にブラッシングされてもてあそばれる、でびあくま(早見沙織)、姫にペットの犬のように扱われるレッドシベリアン(小林親弘)などなど、見ていて飽きません。
そんな魔物たちと逆に、アカツキはまじめすぎて天然で、姫にも魔王にもぞんざいにあしらわれるしまつ。RPGのいわゆるお約束を破った形も、見ていて飽きません。魔物たちとのドタバタを緩やかに見守れるのんびりとした作品でした。
★★★★
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