2022年02月21日

はらはらなのか。

 子役から活躍している原菜乃華が、子役から役者になろうと努力する「原ナノカ」になるというメタなストーリー。突然ミュージカルになったり、メルヘンチックな世界になったりするなど虚実入り乱れた世界が展開します。

 作品情報 2017年日本映画 監督:酒井麻衣 出演:原菜乃華、松井玲奈、松本まりか  上映時間:100分 評価★★★(五段階) 観賞場所:アマゾンプライム  



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 【ストーリー】
 12歳の原ナノカ(原菜乃華)は女優だった亡き母マリカ(松本まりか)みたいな女優になりたいとオーディションを片端から受けるが落ちてばかり。父の直人(川瀬陽太)から女優の夢をあきらめるようにいわれ、喧嘩になる。

 偶然入った喫茶店の女主人リナ(松井玲奈)は、マリカの元女優仲間だった。しかも、マリカとリナが共演した伝説の舞台「まっ透明なAsoべんきょ〜」が再演されることになる。ナノカはなんとしても舞台に立とうとするのだが…

 【感想】
 放送中のドラマ「真犯人フラグ」でも活躍している原菜乃華ですが、本人も子役から女優へのステップアップで迷った時期もあるそう。子供が大人への第一歩を踏み出そうという時にある、将来の夢への迷いや親との葛藤といったテーマを演じるにはうってつけでしょう。

 もともと原が出演した「まっ透明なAsoべんきょ〜」という舞台があり、演出家の粟島瑞丸が本人役ででています。もっとも、その舞台を見た人ってどのくらいいるのでしょう。原自身もまだマイナーな存在です。それだけに自ら主演で、舞台関係者も出演したというのは原にとって大きな財産になったでしょう。

 一方で、ミュージカルを含めて、あまり心にぐさりと残るような部分が少ないのも事実。子役という特殊な職業なこともあるのでしょうが、ナノカの成長があまり普遍的に感じられなかったのですよね。演技論も今一つぴんときませんでした。業界人にはわかるのかな。

 強面の役の多い川瀬陽太が、ナノカにダメだしされるような父親というキャスティングは面白かった。でも何より、松井、松本といった売れっ子女優を脇に従えても動じなかった原の魅力と、それを引き出したまだ20代の酒井監督のフレッシュさはいいですね。
posted by 映画好きパパ at 06:07 | Comment(0) | テレビドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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