作品情報 2021年日本映画 監督:清水崇 出演:Koki,、萩原利久、田中直樹 上映時間:115分 評価★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2022年劇場鑑賞42本
【ストーリー】
富山県の坪野鉱泉の廃ホテルから心霊動画を配信していた女性ユーチューバー3人が怪奇現象に巻き込まれ、1人が行方不明となった。東京の女子高生、雨宮奏音(Koki,)は幼馴染の香月漣(萩原利久)から、行方不明の少女、三澄詩音(Koki,二役)が奏音そっくりだと教えられる。
自宅でも怪現象が起き、胸騒ぎが起きた奏音は蓮とともに富山に訪れ、坪野鉱泉を探す。そして、牛首村の怖ろしい呪いと自分たち家族の哀しい運命を知り…
【感想】
「村シリーズ」をはじめ、最近の邦画では心霊スポットを訪れたユーチューバーが襲われるというパターンがあまりに多すぎ。ユーチューバー役の大谷凜香は村シリーズ皆勤賞ですが、最近は他の邦画ホラーでもやたらとユーチューバーが襲われ、またかという雰囲気。さらにこれまた「村シリーズ」特有の、一山いくらであろう心霊たちの群れ、「志村後ろ」の脅かし方などなどもう飽きたという感じ。
そもそも、廃ホテルと牛首村がどういう因縁があるのかまったく不明。せめて、廃ホテルが牛首村の出身者がオーナーだったとか、なんかあればいいのに。いわくありげな伏線も、なぜその超常現象が起きたのかも放置のまま。牛首村の亡霊たちはいったい何をしたかったのか最後まで分かりませんでした。
まあ、心霊のやることですから人間の理屈ではわからないという割り切りもありかもしれません。しかし、本作はまったく怖いところがない。まだ、「樹海村」の「コトリバコ」の因縁とかのほうが、少しはホラーみがあったけれど、本作は最初から最後まで一つも怖くないまま終わってしまいました。しょっちゅう出てくる牛首マスクはファンキーでコメディかとおもったし、実際の双子をいっぱい起用したのとか何だったのだろう。
木村拓哉と工藤静香の親の十四光であるKoki,は映画初出演で初主演。まあ、歌舞伎なんかは血筋第一だから、芸能界では親の七光りでも十四光でも観客が満足すればいい。本作では悪くはないし頑張っているけれど、彼女の場合、女優デビューする4年も前に映画の新人賞をもらうというとんでもない業績wがあるのだから、こんな低予算ホラーでなくて大作の主演を堂々と張ればいいのに、と思ってしまいました。萩原はうざくて観客から早く退場しろと思わせる役柄になりきっていて、その分、Koki,を応援したくなる見事なアシストをみせていました。
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