作品情報 2022年日本映画アニメ 監督:橘正紀 声の出演:堀田真由、島崎信長、榎木淳弥 上映時間:112分 評価★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ六本木 2022年劇場鑑賞44本
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【ストーリー】
長崎から上京して、東京の青凪大学に入学した都留たまき(声・堀田真由)は大学デビューを狙っていたが、自分が打ったテニスボールが航空部のグライダーを壊してしまう。巨額の弁償をしなければならないと青ざめたが、主将の倉持(島崎信長)から大会に優勝すれば賞金がでると聞き、航空部に入部する。
グライダーに乗るのは生まれて初めてだったが、倉持は彼女が天性の素質を持っていることに気付く。たまきの指導役の空知(榎木淳弥)や、異母姉でライバルの阪南館大学の主将ちづる(小松未可子)と出会い、たまきは大きく成長していく。
【感想】
グライダーのことはまったくしりませんでした。たまきと一緒に、一機2000万円もするというのに驚き、大学のサークルがそれを何機も持っているのにさらに驚きます。たまきは親の離婚で裕福ではない家庭ですが、こんな高価な道具を使うなんてすごすぎる。
また、グライダー競技を大学生たちがやっていることも知りませんでした。ブルーサーマルとは出合うと幸運な上昇気流だそうで、この言葉も初めて知りました。アニメはグライダーの知識がちょっとはないとなかなかついていくのが大変。原作漫画の作者も航空部出身なため、経験者には自明のことかもしれませんが、解説がもうちょっとほしかった。山場は大学選手権なんですが、なんでそれが優勝なのか最後までわからなかったよ。
練習内容もよくわからず、たまきが上達しているかどうかが非常にわかりにくい。工具を無くしてみんなで必死に探すような、グライダーを知らない人でも分かるようなエピソードをもう少し入れて、どうすればグライダーがうまくなるのかを教えてほしかった。
また、クライマックスで感動させようというシーンがあるのですけど、ここまで非常にリアルっぽく描いていたのに、ここは現実ではさすがにないだろうという感じで、ちょっとついていけなかった。これも原作通りなのかもしれませんが、うーむ、2時間弱では駆け足すぎて、あれもこれも詰め込んじゃった感があるのですよね。1クールかけてじっくり描いたほうが良かったと思います。
キャラクターデザインは今風の親しみやすいものでしたが、時折背景に写真のようなリアルスティックなものが使われていたのには感心しました。青空や、空からみた地上の様子もなかなかのもの。堀田以外は人気声優をそろえていますし、堀田自身の声もたまきには合っていました。小難しいこと考えずに観ていればもうちょっと楽しめたかな。
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