作品情報 2021年フランス、ドイツ、アメリカ映画 監督:ナヴォット・パプシャド 出演:カレン・ギラン、レナ・ヘディ、カーラ・グギーノ 上映時間:114分 評価★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズシャンテ 2022年劇場鑑賞55本
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【ストーリー】
サム(カレン・ギラン)はカンパニーと呼ばれる暗殺組織に所属する一流の殺し屋。母のスカーレット(レナ・ヘディ)もカンパニーの殺し屋だったが、ある事件に巻き込まれて15年前に姿を消した。
上司のネイサン(ポール・ジアマッティ)に命じられ、組織を裏切って大金を持ち逃げした会計士を始末するが、彼が8歳9カ月の娘エミリー(クロエ・コールマン)を人質にとられていたことをしる。エミリーを救出するが大金の回収に失敗。組織から切り捨てられたサムは、彼女を息子の敵とつけ狙うギャングのボス、マクレスター(ラルフ・ルネソン)一味に襲われる。
【感想】
原色ピカピカのライティングに、殺し屋たちの世界で中立地帯となっている「図書館」や「ダイナー」の存在など、ジョン・ウィック以降、よくあるおしゃれな殺し屋映画の系譜。さらに、サムやスカーレット、図書館のメンバーなど味方は女性ばかりで、敵は男ばかりというのも、フェミニストに配慮したのか、最近みかけるパターン。
原色とか、サムがカタカナのTシャツを来ていたりとか監督の趣味丸出しのところはまだいいのだけど(蜷川実花監督の「ダイナー」のようで悪くない)、肝心のアクションが工夫をこらしているのだけどテンポが悪い。見ていてアドレナリンがでてきません。
前半にボウリング場で敵に襲われるシーンは暗くて観にくく、それまで原色ばかり目立たせていたのに、肝心のシーンでなんだこのライティングは、といったところ。また、マクレスターを筆頭に、敵が全然強そうじゃないんですよね。タイトルの割りにガンアクションは少ないうえスカッとしない。敵がサムをぼこぼこに殴るけるしているところを後ろからスカーレットが射殺するなんて、敵が頭が悪すぎてイライラしました。
サム、スカーレット、エミリーが疑似家族のようになるとか、図書館の女性職員(カーラ・グギーノ、ミシェル・ヨー、アンジェラ・バセット)がやはり凄腕の持ち主で女同士の友情をクローズアップしようという意図は分かります。でも、いくら弱そうな敵でも、サムや妙齢のおばさまたちが屈強な男たちを次々にやっつけるというのも、ちょっと無理を感じました。同工異曲の作品が多いだけに、アクションでだれると評価が下がってしまいます。
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