豪華キャストでいかにも泣かせますよというべたなストーリーとBGMで、昭和の田舎は貧しいけど人が優しくて本当に良かった、という懐古好き向けの作品。僕は両方とも苦手なので、久々に途中でちょっと寝落ちしました。瀬々作品は「楽園」や「菊とギロチン」など尖った作品のほうが好きですね
作品情報 2022年日本映画 監督:瀬々敬久 出演:阿部寛、北村匠海、薬師丸ひろ子 上映時間:139分 評価★★★(五段階) 観賞場所:イオンシネマ茅ヶ崎 2022年劇場鑑賞81本
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【ストーリー】
昭和37年、広島県の田舎町で運送会社に勤めるヤスこと市川安男(阿部寛)は、声も態度もでかくて喧嘩早いが人情家の町の名物男。妻の美佐子(麻生久美子)と生まれたばかりの息子の旭をかわいがっていた。ところが、作業場に来た旭をかばって美佐子が事故死してしまう。
男手一つで旭を育てるヤスを、同級生で飲み屋の女将のタエ子(薬師丸ひろ子)、幼馴染の坊主の照雲(安田顕)と妻の幸恵(大島優子)ら町の人たちは暖かく応援する。やがて、成長した旭(北村匠海)だが、康男は美佐子が子どもをかばって死んだとはいえなかかったため、父子の関係はギクシャクして…
【感想】
昭和の田舎の風景は、邦画が好きですよね。安男をはじめ町の能天気で愛すべき人たちが繰り広げる騒動は、「寅さん」映画のようなドタバタ。芸達者がそろっているのだけど、当たり前の演技にとどまるベタベタのものです。
そこに挟まる人情話もいい話なんだけどやはりベタベタの展開が続きます。北村も含めて演者は求められたものに応えています。まあ、年配者か昔が良かったという観客がターゲットだろうから、こういう演出、脚本というのはターゲットにどんぴしゃりなんだろうな。
ただ、僕のような旭より下だけど昭和の古い時代をしっている立場からすると、こんなのって一面的な理想郷にしか見えないのですよね。だから、感動する人がいるのは分かるけど、僕にはちょっとなあ。まあ、あれだけうざい父親をもったにもかかわらず旭がぐれずにきちんと育ち、喧嘩も含めて父と息子の関係が理想的で、ああいう関係が羨ましいというのはいえましたが。
昭和から現代までを描いているのですが、薬師丸と大島がほとんど老けメイクにならなかったのが不思議。やはり女優のすごさですかね(笑)。
2022年04月21日
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