2022年05月02日

魔女の旅々

 新米魔女が各地を旅しながら人々と触れ合う、癒される話かと思いきや、結構ブラックな話もあってびっくり。可愛い絵柄とのギャップもあってひきつける作品です。

 【ストーリー】
 15歳の若さで魔女試験に合格した新米魔女のイレイナ(声・本渡楓)は、変わり者の魔女のフラン(花澤香菜)の弟子となり修業を積む。ひとり立ちしたイレイナは、子どものころからの愛読書「ニケの冒険譚」にあこがれて、自分も世界を旅する魔女になる。



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 【感想】
 フランに弟子入りする第1話をみたときには、明るい新米魔女がどじをふみながらも頑張る物語かと思ったら、2話以降は人の心の裏側だったり、理不尽な死だったり、ブラックな話が満載となりました。イレイナをあこがれる後輩魔女のサヤ(黒沢トモヨ)やサヤの師匠で魔法統括協会のエース、シーラ(日笠陽子)などが登場する回も、最初はほんわかしていたのが、冒険談になったり。

 ただ、基本的にイレイナは物語の語り部的立場であり、自分や仲間の魔女が危ないときは別として、不幸な運命になっていく人と出会っても、見ているだけです。そのへん「キノの旅」との類似性はあるかもしれません。

 1話完結か、1話に2つのエピソードが入る短編集みたいな感じ。「正直者の国」「瓶詰めの幸せ」など、人間の本質をえぐりつつ、イレイナが俯瞰してみていたり、「花のように可憐な彼女」のように、良くできたゴシックホラーのようだったり、内容はさまざま。終盤はフランの若いころの物語もでてきたりして、スタイルが違う話が次々とあり、見ていて飽きません。

 自分のことを美少女だといいはるイレイナのちゃっかりぶりや、サヤたちとの交流はみていてほほえましい。美しい中に、ドライでもの哀しい空気も流れており、よくできた寓話だと飽きませんでした。★★★★
posted by 映画好きパパ at 05:59 | Comment(0) | アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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