2022年05月06日

オペレーション・ミンスミート

 第二次大戦の際、英軍がナチスを騙してシチリア上陸作戦を成功させた「オペレーション・ミンスミート」の映画化。実話ベースだからしょうがないかもしれませんが、戦闘シーンは一切なしで、会議室が延々と続いてちょっと平板で眠くなってしまいました。

 作品情報 2021年アメリカ映画 監督:ジョン・マッデン 出演:コリン・ファース、マシュー・マクファディン、ケリー・マクドナルド  上映時間:128分 評価★★★(五段階) 観賞場所:厚木の映画館KIKI  2022年劇場鑑賞93本



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【ストーリー】
 1943年、シチリア島のドイツ軍を偽情報でギリシアに移動させる作戦をイギリス軍は検討していた。海軍諜報部のモンタギュー少佐(コリン・ファース)は、イギリスがギリシア上陸を計画しているという偽の作戦計画書を死体に持たせ、スペインで発見させるという奇想天外な作戦「オペレーション・ミンスミート」を考案する。

 相棒のチャムリー大尉(マシュー・マクファディン)や、事務の女性だがアイデアの天才ジーン(ケリー・マクドナルド)らとともに、作戦を進めていくモンタギュー。だが、次から次へと障害がおきて…

 【感想】
 モンタギューやチャムリーは実在の人物ですが、映画では「007」の原作者イアン・フレミング(ジョニー・フリン)も作戦に深く関与したように描いています。派手なドンパチが一切ない本作のような情景こそ、スパイの本質であるという皮肉を表したかったのかもしれません。

 ただ、基本的には会議か、主要メンバーが会員制のクラブで作戦を練るシーン。もちろん、スペインでの様子なども描かれますが、印象は薄い。さらに、モンタギューとジーンの関係も微妙で、モンタギューが実在の人物だから無理にロマンスに踏み込めなかったためか、非常に中途半端な描写となっています。

 また、モンタギューが主人公だからしょうがないのですけど、基本的に彼がやきもきしているだけで、コリン・ファースはいつも困ったような顔をしているから、緊迫感がないんですよね。どうせフィクションならドイツ側に切れ者のライバルを登場させるとかすればいいのに史実で有名なドイツ情報部のカナリス提督は仮名になって名前が触れられるだけで一切登場しなかったし。 

 当時のイギリスを再現したファッション、風景、ダンスホールのシーンなどは非常にシックでした。それでも、本体のストーリーのほうが今一つ盛り上がらないとなあ。ジョン・マッデンは前作の「女神の見えざる手」は緊張感あふれる作品だったのに、なぜこうなったのだろう。
posted by 映画好きパパ at 06:05 | Comment(0) | 2022年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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