2022年05月07日

ホリック xxxHOLiC

 鮮やかな色彩とアップテンポな演出がおなじみの蜷川実花の新作。ただ、今回はテンポが前回の「ダイナー」よりまどろっこしく、ストーリーも消化しきれない感じでした。

 作品情報 2022年日本映画 監督:蜷川実花 出演:神木隆之介、柴咲コウ、吉岡里帆  上映時間:110分 評価★★★(五段階) 観賞場所:イオンシネマ港北ニュータウン  2022年劇場鑑賞94本



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 【ストーリー】
 人の心と闇にとりつくアヤカシが見える高校生、四月一日君尋(神木隆之介)はアヤカシから逃げる最中、どんな願いでもかなえるミセに迷い込みそこの店主、壱原侑子(柴咲コウ)と出会う。願いの代償に一番大切なものを支払うように要求する侑子だが、君尋は自分の大切なものが何かわからない。

 同級生の百目鬼静(松村北斗)や九軒ひまわり(玉城ティナ)との日々を送る中で大切なものを探す君尋。そこに妖艶なアヤカシの女郎蜘蛛(吉岡里帆)の魔の手が迫っていた。

 【感想】
 蜷川独特の美意識で描いていて観ている分はアーティスティックで面白い。柴咲のビジュアルや演技はテレビで放送中の「インビジブル」を想起させていましたが、胸を強調した吉岡は最初、誰が演じているかわからない濃いメイク。また、カメオで出てくる西野七瀬や大原櫻子も全然わかりませんでした。

 ただストーリーはよくある感じで、最初は侑子のかなえる願いが善にも悪にもなるというひねったものかと思いきや、君尋を気に入ったのか君尋に対しては全面的に応援しているだけなので、もうどうなるか想像がついてしまいます。

 また、祓う力がある百目鬼や天然が入っている美少女のひまわりも、マンガが原作ということなのか記号的なキャラにしか見えませんでした。もっともストーリーを楽しむよりは、ビジュアルを楽しむ作品なのだから、あまりそういったところに突っ込んではいけないのかもしれません。

 クライマックスのバトルも既視感があって、ハリウッド映画と違って予算が限られている邦画ではしょうがないのかな。もっとも「ダイナー」のアクションシーンは十分面白かったのだけど。調べたら9年前に杏と染谷将太でテレビドラマ版があったそうで、こちらは未見ですが比べて観たくなりました。
posted by 映画好きパパ at 06:24 | Comment(2) | 2022年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>調べたら9年前に杏と染谷将太でテレビドラマ版があったそうで、こちらは未見ですが比べて観たくなりました。

このドラマ観ました。今回の映画版より原作コミックにマッチしたキャスティングで、お話も話数が十分にあるのでしっかり描かれていました。
機会があれば是非ご覧ください。オススメです!
Posted by 西京極 紫 at 2022年05月08日 20:47
コメントありがとうございます。

ドラマ版を観られたのはうらやましい。
チャンスがあれば見たいものです
Posted by 映画好きパパ at 2022年05月08日 21:44
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