2022年05月07日

N号棟

萩原みのり主演のホラー。「ミッド・サマー」を狙った感じで「考察型ホラー」と宣伝していますが、考察以前にぶつぎりのストーリー展開で、頑張ってるけどこれではない感が。

 作品情報 2022年日本映画 監督:後藤庸介 出演:萩原みのり、山谷花純、倉悠貴  上映時間:103分 評価★★★(五段階) 観賞場所:イオンシネマ港北ニュータウン  2022年劇場鑑賞95本



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 【ストーリー】
 女子大生の史織(萩原みのり)は同級生で元カレの啓太(倉悠貴)が撮影するホラー映画のロケハンに、啓太の今カノの真帆(山谷花純)と岐阜の廃団地へいく。そこは数々の怪現象が起きているホラースポットだった。

 立ち入り禁止の札を乗り越えて入ると、無人のはずなのに管理人(諏訪太朗)にとがめられる。史織がとっさに団地への入居者希望だと偽ると、管理人は歓迎。団地の住民たちに紹介し、歓迎会が開かれる。だが、そこで信じられないような怪奇現象が起き…

 【感想】
 昼間でも怪現象が起きたり、明らかにおかしな住民たち、パーティの最中の怪奇現象と和製版「ミッド・サマー」という印象ですが、どれもパンチをかきます。やはりヒロインの史織のキャラクター設計がうまくいっていないのが大きな要因かな。

 史織はとにかくぶっ飛んだ行動をとるし、やたらに格闘は強いし何者だという感じ。「ミッド・サマー」のように過去の悲劇のトラウマとかあるのならともかく、団地のおかしな住民たちよりも彼女のほうが怖いよなと思ってしまいました。

 啓太と真帆はそんな史織に引きずられる感じですが、3人ともホラー映画あるあるというのか、ダメな方へと行動していくのでみていてイライラ。さらに怪現象が起きた際に大勢の団地住民が右往左往するのですが、このへんも大仰な演技とあとでの説明との間で矛盾が感じているようで、合いませんでした。

ただ、萩原の目力はすさまじくラストを工夫しちゃえば怪奇現象よりヒロインのほうがよほど恐ろしかったとできたのにもったいなかった。また、山谷と倉のカップルも徐々に狂気に取りつかれていく様子があっていて、特に山谷はホラークイーンとして彼女主演のホラーもみてみたい。また、団地の住民の女ボス的存在の筒井真理子はさすがの不気味さ。演技陣はよかったし、死ぬことの意味とかわりと正面からとらえているところはよかったので、やはり考察型ホラーといってもラストというかエピローグを散らかさないでほしかった。
posted by 映画好きパパ at 22:35 | Comment(0) | 2022年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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