作品情報 2022年日本映画 監督:井樫彩、Ken Shinozaki、野崎浩貴、林隆行、松居大悟、村岡哲至、山田孝之、李闘士男、渡辺大知 出演:南沙良、奈緒、藤原季節 上映時間:130分 評価★★(五段階) 観賞場所:Tジョイ品川 2022年劇場鑑賞110本
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【ストーリー】
晴れた日に、海辺の村を散歩する南沙良とつかずはなれずついていく怪しげ中年男(紀里谷和明)の不可思議な関係を描く。「沙良ちゃんの休日」(山田孝之監督)
【感想】
山田孝之らがプロデュースして、誰にでも映画が撮れる時代にさまざまな才能が集まって短編映画を作るという「MIRRORLIAR FILMS」の3作目。山田、渡辺大知ら俳優、松居大悟ら映画監督など幅広い作り手が監督になりましたが、せめて公式サイトに監督の略歴ぐらいかいてほしかった。
オムニバスの場合、順番も重要ですがトップの「沙良ちゃんの休日」が不条理で、山田監督の頭の中で完結しているようなストーリー。つかみとしては弱すぎて、意識が飛びそうになりました。そのほかの8本は恋愛、家族愛、SF、犯罪などさまざまに描いていますし、工夫を凝らしているところもありますが全体的なパンチが弱くなっちゃいました。
9本のなかでの才能があるなと思ったのが、俳優の村岡哲至がメガホンをとって祖母を送ったときのばたばたを基本サイレンスで、実際の家族「表現村岡家」が出演して撮影した「家族送」。コロナ禍で葬式を開くことのたいへんさや、芸術家一家ならではのちょっとおかしなずれをきっちりと表現しています。
愛犬の死で久々に帰郷した女子(奈緒)と家族の触れ合いを描いた「可愛かった犬、あんこ」(井樫彩監督)、下層を生きる若者カップルの現状をうつしだした「Good News」(渡辺大知監督)も丁寧に作っています。ただ、あとあとまで覚えているほど、ものすごい印象があったというほどではありませんでした。
同じオムニバスでもエグザイルの「CINEMA FIGHTERS」プロジェクトは、手練れの監督がそろっているだけに楽しめます。機材の発達でだれもが撮れるようになったといえども、脚本や演出の違いはでていると思いました。
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