作品情報 2021年韓国映画 監督:ヤン・ジョンウン 出演:パク・チャンヨル、チョ・ダルファン 上映時間:93分 評価★★(五段階) 観賞場所:ヒューマントラストシネマ有楽町 2022年劇場鑑賞142本
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【ストーリー】
音楽プロデューサーのミンス(チョ・ダルファン)は、育てた歌手に裏切られて今は借金まみれ。ある晩、酔っぱらって自動車運転代行を頼んだところ、天才的な歌声の持ち主チフン(パク・チョンヨル)がやってくる。彼の歌に惚れこんだミンスはデビューさせようとするが、幼いころのトラウマで人前で歌えないと拒否される。窮余の策として、頭からすっぽり段ボールをかぶせて歌わすことにしたのだが…
【感想】
借金まみれの音楽プロデューサーと天才歌手の出会いはよくあるパターンだけど面白ければ定番の良さというのがあります。特に予告編で段ボールをすっぽりかぶったチフンの姿がユーモラスだっただけに期待しました。ところが、話の方は今一つ。そもそも、BOXという英語タイトルなのに、段ボールの箱がほとんど役にたっていません。
また、露骨にロードムービーを意識してか、韓国各地を回ってライブを開くのはいいのだけど、そこの名物料理をわざわざ食べて紹介するシーンが入ってきます。音楽重視で曲が多い分、ストーリーが薄いのに、こんな余計なことに尺をとってとイラっときます。各地の観光客にスポンサーフィーをだしてもらったんですかね。いろんなロードムービーをみましたけど、こんなバラエティみたいな名物料理紹介というのはちょっとね。
さらに、旅の途中に出会った人たちによってチフンは成長するのだけど、そのエピソードも何か冴えない。まあ、映画初主演ということもありチョンヨルの演技にスクリーンに入り込むような熱演を感じられなかったのがありますけど。チョンヨルの歌がたっぷり聞けるのもファンならばうれしいでしょうけど、それほど印象はなかったなあ。
一カ所、大量にドラムを並ばせたライブの演出は光ったけど、あとは睡魔と戦いつつの鑑賞。音楽映画で眠く寝るのはわりと珍しいかも。チョ・ダルファンの印象も薄く、韓国映画だったらもっと濃い俳優を使えばよかったのに。
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