作品情報 2022年日本映画 監督:豊嶋圭介 出演:小芝風花、松本まりか、望月歩 上映時間:104分 評価★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2022年劇場鑑賞147本
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【ストーリー】
小説家志望の目黒澪(小芝風花)は、妖怪たちの住んでいるシェアハウスに住むようになり、お岩さん(松本まりか)を始めとする妖怪たちとすっかり仲良くなっていた。だが、世間では妖怪が闇落ちして悪さを行う事件が頻発。澪たちの活躍で解決されたかに思われた(ドラマ2期)
澪は取材でイギリス育ちの天才数学者AITO(望月歩)と知り合い、たちまち恋に落ちる。だが、そのことが日本の妖怪の存在を揺るがす大事件へとつながっていくのだった…
【感想】
1期は落ちこぼれでドジな澪が、セクハラとか詐欺とか悪い人間に騙されつつも岩、座敷童(池谷のぶえ)、酒呑童子(毎熊克哉)、ぬらりひょん(大倉孝二)ら妖怪の手助けで見事切り抜けるという勧善懲悪パターンがはまっていて、澪の上司の編集長(大東駿介)や新人神主(見方良介)との恋の三角関係もアクセントになってました。
しかし、2期になって闇落ち妖怪との対決になると、1期にあった社会風刺っぽさがなくなってしまいます。世の中悪いことは闇落ちした妖怪のせいですからね。さらに、澪の恋をめぐる駆け引きもぱっとしないし、妖怪たちの演技もパターン化しました。ゲスト妖怪も女郎蜘蛛(武田玲奈)は印象的でしたが、あとはなんだかさえない、いかにも悪役ばかり。しかも、妖怪が闇落ちした原因を映画に引っ張るのだから、最後まで見た時間をかえせといいたくなりました。
その映画も何がいいたいのかまったくわかりません。珍しい小芝のアクションはあったけど、恋愛パートはとってつけたようにうすっぺらい。AITOの論理も破綻していて、しかも、ラブ・アンド・ピースwを批判するなんて、ウクライナ侵略のまっただなかでよくできるなとあきれました。ギャグも寒いのが続きます。ゲスト妖怪はいろいろでてきたけど、お気に入りの女郎蜘蛛はでてこなかったし。
エンディングロールでの撮影風景は楽しそうですし、2期のファンだったらその延長だから楽しめるでしょう。ただ、1期ファンで2期は合わなかった僕からすれば、2期の嫌な部分が増幅された感じ。久々に、見ている最中に自分から寝ようかと思いました。
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