2022年06月26日

わたしたちは大人

 言葉は悪いけど、クズ男とメンヘラビッチの恋愛をテンション低めにリアルで描いています。タイトルが何とも皮肉。ただ、恋人がいない若者が大部分の草食全盛の時代にこういう若者ってどのくらいいるのかと、ふと思ってしまいました。

 作品情報 2022年日本映画 監督:加藤拓也 出演:木竜麻生、藤原季節、菅野莉央 上映時間:109分 評価★★★(五段階) 観賞場所:キノシネマみなとみらい  2022年劇場鑑賞151本
 【ストーリー】
 大学生の優実(木竜麻生)は、別れたあとヨリを戻した恋人の直哉(藤原季節)に妊娠を打ち明ける。ところが、直哉以外にも関係をもった相手がいるというのだ。困惑する2人はもがきながら互いを傷つけていく…



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 【感想】
 主人公カップル2人も、優美の親友グループ(菅野莉央、清水くるみ、森田想)もHのことをしきりに考えていて、若いのなら当然かもしれませんが、なんだか昭和っぽさを感じてしまいました。優実と直哉の暮らす部屋こそ、今風のデザインですが、やっていることは神田川が流れる若者たちと代わってないんだよなあ。監督は20代だから、今でもこういう人たちがいるのだろうけど、最近の一般映画で大学生たちが、ここまでHのことをしきりに考えている作品ってあまりみたことがないので、ちょっと驚き。

 ただ、その割には肝心のHシーンが印象に残らない。似たようなメンヘラビッチが主人公の「猿楽町で会いましょう」のような激しさはもとより、若手トップ女優の広瀬すずの「流浪の月」よりもあっさりしていて、拍子抜けしました。

 それでも、丁寧な言葉を使いつつも屑ぷりを披露する直哉と、なぜかたくなに検査をこばむかさっぱりわからないメンヘラの優実の存在感はおおきく、これは演じた2人の力量というものでしょう。田舎の父親(佐戸井けん太)は温厚そうなのに、なんでこんなビッチがでてくるのかと、娘を持つ父としてはちょっとぞっとしました。

 木竜麻生は「菊とギロチン」など健康的な肉体美のイメージがあったので、本作のデザインを学ぶ女子学生のようなスレンダーぽい女の子というのはちょっと意外でした。男としてはクズな直哉の心情は納得できなくても理解できるので、余計にメンヘラの優美役に木竜がはまるギャップを感じたのかも。
posted by 映画好きパパ at 06:09 | Comment(0) | 2022年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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