2022年06月26日

ALIVEHOON アライブフーン

 日本のドリフト界が総結集して作られたレース映画。僕はドリフトのことは全く知らなかったけど、まさに血沸き汗踊るレースシーンが続出。王道のストーリーながらカメラワークの工夫もあり、ワクワクできるエンタメ快作になっています。

 作品情報 2022年日本映画 監督:下山天 出演:野村周平、吉川愛、陣内孝則 上映時間:120分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:イオンシネマ茅ヶ崎  2022年劇場鑑賞152本 



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 【ストーリー】
 ドリフトの名門チーム、アライブフーンは監督兼ドライバーの武藤亮介(陣内孝則)がレースで重傷を負い、借金も抱えて解散の危機にあった。亮介の娘でメカニックの夏美(吉川愛)は町内にeスポーツ「グランツーリスモ」の日本チャンピオン、大羽紘一(野村周平)が住んでいるのを知る。海外ではeスポーツレーサーがリアルのレーサーに転身することもあり、夏美はスカウトに出向く。

 大羽は人付き合いが苦手で、勤務先の解体工場でも孤立していた。社長の檜山(モロ師岡)が武藤の知人だということもあり、大羽はリアルのドライバーに挑戦する。しかし、亮介やチーフメカニックの葛西(本田博太郎)らチームのベテランは、ゲーマーに何ができると激怒。厳しいテストを課すのだが…

 【感想】
 ドリフトはまったく知りませんでしたが、レースの速さを競うのでなく、2台の車が同時に走り、先行車にどれほど接近させ美しくドリフトさせられるかが採点ポイント。映画では特に説明シーンはありませんが、見ているうちに分かってくるので素人でもこの世界に入っていけます。実際にeスポーツの選手がリアルのレーサーになることもあるそう。

 大羽もリアルのドリフトは初めてで、最初はエンストしてしまい夏美に失笑されるほど。しかし、さすがはゲームの日本チャンピオンということもあり、すぐにコツを飲み込んでいきます。さらに、ロッキーばりのモンタージュを使ったトレーニングシーンをテンポよく流すことで、ゲーマーがリアルのドライバーになっても不思議ではない雰囲気を起こしていきます。さらに亮介の猛特訓ぶりもすごい。古き良きスポコンものといった感じでしょうか。

 キャラクターも分かりやすく、チームは頑固ものの亮介、まっすぐと育ってレースに夢中の夏美、酔っ払いだけど腕は天下一品の葛西、葛西の使いぱしりだけどよく気の付く田村(きづき)と役割分担も完璧。さらに、勝つためには汚い手段を使うライバルの柴崎(福山翔大)、絶対的王者で人格者でありながら隙を見せない小林(青柳翔)と相手役のキャラも完璧です。

 レースシーンでは元世界チャンピオンの川畑真人らトップ選手が対戦相手として登場。大羽のレースシーンも昨年の日本チャンピオンの中村直樹がスタントをします。さらに、映画を監修している土屋圭市も解説者役で登場。ドリフトファンにとっては夢のようなキャスティングでしょう。また、オール福島ロケであり、福島支援にもつながっています。

 ストーリーは王道ですが、ハリウッド映画にありがちな夏美と大羽がラブラブに陥っちゃうなんて余計なシーンがないのが、逆にさわやか。とにかくレースの迫力をみせつつ、レースだけでなくチューニングや、鍋を囲むシーンなど家族のようなアライブフーンチームの良さを堪能でき、見ていて爽快なエンタメになっていました。
posted by 映画好きパパ at 20:16 | Comment(0) | 2022年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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