2022年08月05日

X

 アメリカの往年のB級ホラーをなぞったような作品。怖さはほとんどないのですが舞台となった1970年代らしさはきっちり再現されていて、アメリカのファンにはそういうところも良かったのかも。

 作品情報 2022年アメリカ映画 監督:タイ・ウェスト 出演:ミア・ゴス、ジェナ・オルテガ、マーティン・ヘンダーソン 上映時間:105分 評価★★★(五段階) 観賞場所:渋谷シネクイント  2022年劇場鑑賞197本



ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村
 【ストーリー】
 1979年のテキサス。スターを夢見るマクシーン(ミア・ゴス)は恋人でプロデューサーのウェイン(マーティン・ヘンダーソン)のアイデアで、田舎の農場を借りてポルノ映画を撮ることになる。

 母屋に老夫婦が住んでいる農場の離れをかりて、撮影とHをはじめるキャスト、スタッフの6人の男女。だが、恐るべき殺人鬼が近寄ってきて…

 【感想】
 殺人鬼の正体は公式サイトで堂々とネタバレしていますが、田舎で撮影隊が襲われるホラーとしか予備知識を入れずに見に行ったので、殺人系なのか超常現象系なのかワクワクしながらみていました。しかし、惨劇がはじまるまでが長い。当時のセックス・アンド・ピースの世相を反映してか、前半に延々とHなシーンがあり、近くの席で女子高生2人が観ていましたが僕のほうが恥ずかしくなるほど。

 基本的には田舎をバカにしていた都会の若者たちが一人ずつ犠牲になるというこの手のホラーの王道ですが、Hをしていた順に殺されるわけでもなく、ちょっと変化球をついた感じで殺人鬼は襲ってきます。また、上映後に殺人鬼役の役者をしったのですが、これは驚きました。メイク技術はたいしたものだ。

 また、若者たちがHはするけど基本的には善良であるのはこの手の映画としては珍しい。一方で、年を取ることの哀しさについては僕もだんだん分かるようになってきましたが、あくまでも製作上の都合でもあり、クライマックスのヒロインと殺人鬼との対決はあまりにもぶっ飛びすぎて、むしろ吹き出してしまいました。

 ミア・ゴスののぎっぷりは良かったですが、「ヘアスプレー」のブリタニー・スノウが金髪巨乳ですぐ脱ぐ頭の空っぽそうなお姉ちゃんになっていたのはちょっと衝撃。ファッションや音楽は当時を再現していますし、ディープスロートをはじめポルノ映画が世界的に流行していた世相もうまく反映しています。僕の見た映画館では流れなかったのですが、一部映画館では予告がながれ、なんと本作は3部作の1作目で、次回作以降には現代のパートもあるそう。こういう往年を舞台にした往年のホラーっぽさが良かったのに、大丈夫なのかとおもってしまいました。
posted by 映画好きパパ at 05:53 | Comment(0) | 2022年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。