2022年08月07日

キングダム2 遥かな大地へ

中国の戦国時代の動乱をオール日本人キャストで描いたアクション大作。邦画大作としては迫力あって満足なのだけど、原作が漫画のせいか余計な描写があったのはもったいなかった。

 作品情報 2022年日本映画 監督:佐藤信介 出演:山ア賢人、吉沢亮、清野菜名 上映時間:134分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ  2022年劇場鑑賞199本

ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村



 【ストーリー】
 中国・戦国時代。奴隷の少年、信(山ア賢人)は秦王・政(吉沢亮)の影武者として殺された親友の漂(吉沢亮)との約束を果たして大将軍になる野望を抱いていた。政が刺客に襲われ信が救ったところへ、魏の大軍が秦へ攻めてきたとの報告が入る。信は昔馴染みの尾平(岡山天音)、尾到(三浦貴大)兄弟、謎の剣士、羌瘣(清野菜名)らとともに一兵卒として従軍する。

 だが、魏の将軍、呉慶(小沢征悦)の前に秦は劣勢になり、信たちも苦戦に陥る。そのとき、鬼神のような活躍で信を助けた羌瘣が女性だということが分かる。信は羌瘣になぜ従軍したのか、理由を聞くのだが…

 【感想】
 物語のほとんどが魏と秦の合戦シーン。中国ロケを敢行した敵軍相乱れる合戦シーンは騎馬、騎馬戦車も含めて迫力のあふれる邦画離れしたもの。コロナ禍でこれだけのシーンが撮影できる日本映画の底力にはびっくりです。大河ドラマもそうですし、往年の天と地とかもそうですが、邦画大作アクションは動きがスローにみえます。しかし、本作はまさに息をのむ形でアクションが続くのですよね。

 物語的には、王様の命を救ってタメ口で話し合える信がなんで一兵卒なのかとか、信が強かったのに羌瘣に比べると弱すぎるとか、突っ込めそうなところもあります。また、原作漫画にあるからかもしれませんが、羌瘣が仇を狙うというところがあまりにもコミック的。本筋の合戦シーンが秦の将軍ヒョウ公(豊川悦司)と呉慶の知恵比べだったり、大局のために雑兵を犠牲にするシビアさなどで楽しめたのに、ちょっと雑音になってしまいました。

 ともあれ、最大の見どころの山崎、清野の戦闘シーンはアクション監督が邦画アクション大作をいくつも手がけた下村勇二ということもあり、ワイヤーを多用して楽しめました。前作が長澤まさみの太ももに目が行ってしまったのとちがい、本作の清野のアクションはさすがアクション女優だけあって見ごたえがあります。ストーリー的にも前作からさらにブラッシュアップされており満足できました。また、岡山、三浦に上官役の濱津隆之など、信のようなとてつもなく強いヒーローだけでなく、凡人が必死に戦っている姿をはさみこむのもいい。

 本編終了後、「3」の予告が流れましたが、原作漫画は60巻を超えているのにまだ、7巻までしか進んでいません。これだけの大作をいつまで作れるかわかりませんが、「4」「5」とどんどん作って、信の行く末を見守っていきたくなりました。
posted by 映画好きパパ at 06:01 | Comment(0) | 2022年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。