作品情報 2022年アメリカ映画 監督:コリン・トレヴォロウ 出演:クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード、イザベラ・サーモン 上映時間:147分 評価★★★(五段階) 観賞場所:109シネマズ川崎 2022年劇場鑑賞207本
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【ストーリー】
恐竜が世に放たれた世界。各国政府は巨大企業、バイオシンにイタリアの山岳地帯にある恐竜保護区の管理を任せていた。かつてジュラシック・ワールドの調教師だったオーエン(クリス・プラット)とクレア(ブライス・ダラス・ハワード)は人里離れた山村で、世界で唯一のクローン少女メイジー(イザベラ・サーモン)を育てていた。近くの森にはオーエンたちが命を救った恐竜ブルーも住んでいた。
一方、ジュラシック・パーク事件の生き残り、サトラー博士(ローラ・ダーン)は巨大イナゴが農村部を壊滅させる事件を調査。事件の裏にバイオシンがいるのではとにらみ、昔馴染みのグラント博士(サム・ニール)とともに、バイオシンを調べ始める。2人は先にバイオシンで極秘調査を始めたマルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)に招かれ、イタリアのバイオシン本社へ赴く。そのころ、メイジーとブルーの子どもベータがバイオシンの手先に誘拐されてしまう。オーエンとクレアもバイオシンへ向かうのだが…
【感想】
恐竜が人間社会をめちゃくちゃにするというのを想像していたら、そういう場面は冒頭に短く描かれただけで、本編にはほとんどありませんでした。相変わらず主人公回りが冒険するだけにとどまっているのは肩透かし。しかも冒険させるために無理くりストーリーを作っている感じで、例えば、メイジーが危機に陥るけど、メイジーは劇中、どの立場の登場人物からしても最も安全を重視しなければならない立場なのに、と突っ込んでしまいました。
さらに、過去作では主人公の仲間が途中で肉食竜に殺されてしまい、どうせ主人公たちは助かるだろうと思っていても、恐竜の恐怖、どう猛さが話を盛り上げます。というか、ある種のお化け屋敷的な作品であり、それが一番の魅力のはず。しかし、本作ではこれまでの主人公が集まってしまったため、みんな助かるだろうと思ってしまって怖さが皆無です。しかも、肉食竜は主人公たちに近づく割にはなぜか決定的な場面で襲おうとしないし。早い段階で主要登場人物のだれかが退場していれば、緊迫感が全然かわったのに。
ジュラシックパーク以来のシリーズ復帰になるサトラーやグラントたちと、ワールドの主役のオーエン、クレアが一緒になることでファンはうれしいでしょう。また、シリーズ通じてのファンなら喜ぶ小ネタもちょこちょこ入っていて、例えばバイオシンの社長のドジスン(キャンベル・スコット)は、1作目ですでに黒幕として登場していますし、1作目からのマッドサイエンティスト、ウー博士(BD・ウォン)も健在です。
それでも、恐竜たちが大暴れするシリーズ通してのお約束はしっかり映像化。最近の研究が反映された姿かたちで、恐竜のラスボスがギガノトサウルス。ほかにも多くの恐竜が登場していますし、恐竜ファンなら堪能できるでしょう。
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