作品情報 2022年日本映画 監督:綾部真弥 出演:古川雄輝、長井短、竜雷太 上映時間:94分 評価★★★(五段階) 観賞場所:新宿ピカデリー 2022年劇場鑑賞214本
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【ストーリー】
祖父幸三(竜雷太)と2人で暮らしていた、引きこもりでニートの青年二星優斗(古川雄輝)は祖父の死により、古い屋敷で2匹の猫の世話をすることになる。出入りの不動産屋の広瀬(長井短)から、生活費を稼ぐために屋敷をシェアハウスにしてはどうかと提案された優斗は、猫の考えを一番大事にすることを条件に入居者を募集。4人のイケメン(細田佳央太、上村海成、本田剛文、松大航也)が住人となる(ドラマ版)。
4人の入居者が自分たちの夢をかなえるために引っ越した後、優斗は新しい入居者を募集することにする。実は優斗は生き別れになった弟がいると判明。その手掛かりになるのではないかとSNSでねこ物件であることをPRしはじめ、弟から入居の連絡がくるのを楽しみにしていたのだが。
【感想】
内容は非常に薄いのでドラマ版を見ていなくても理解できますが、生き別れの弟がいたのをはじめ、ドラマ版の前提をひっくり返すようなエピソードが複数あるので、ちょっとびっくりしました。さらに、優斗を助けるため、各地に散らばった4人が再びねこ物件に集結。いや、こんなまったりドラマで劇的な展開をいれなくても…
クロとチャーの2匹のネコに加え、イケメン留学生ファン(松大)の飼い猫タマも含めたドラマ版から続投の3匹のネコは本作でものびのびとスクリーンに映っています。大画面なのでネコファンはうれしいかもしれません。ただ、ドラマ版もそうなんだけど、基本的にネコのまったりした日常のような作品なので、いくつかの劇的な展開を盛り込もうとしても結局ネコが昼寝しているようなのんびりさに戻っちゃうのですよね。
イケメンたちには今回、新しい入居者として加納(金子隼也)が加わり、優斗と前からの入居者たちを含めた6人のイケメンがネコとたわむれます。でもそのたわむれかたも、僕のようなおじさんからみればそれほど可愛いとは思えず、自分で猫カフェいって遊んだほうがいいや、という感覚。
「おいしい給食」は傑作でしたし、ストーリー上も映画化する理由は分かりましたが、本作はなんで映画化したんですかね。もっとも、コアなネコとイケメンファンがいるならば、興行成績もそれほど悪くないかも。僕はポスターに気になっている女優の山谷花純の名前を見つけたので、イケメンだけでなく女性も加わって(長井はいますけど)話が膨らむかと期待していたのですが、出番が少なくて残念でした。
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