2022年08月26日

コンビニエンス・ストーリー

 三木聡監督にしては珍しく不条理で観客をふるい落としに来る作品。序盤のものすごい手振れのカットで気持ち悪くなりました。映画で酔うことはあまりなかったのですけどね。

 作品情報 2022年日本映画 監督:三木聡 出演:成田凌、前田敦子、六角精児 上映時間:97分 評価★★(五段階) 観賞場所:Tジョイ品川プリンスシネマ  2022年劇場鑑賞217本



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 【ストーリー】
 売れない脚本家の加藤(成田凌)は同棲中の女優、ジグザグ(片山友希)と喧嘩し愛犬ケルベロスを山奥に置き去りにしてしまう。ジグザグから探しにいくようにいわれた加藤はコンビニの奥に迷い込む。恵子(前田敦子)という店員とその夫の南雲(六角精児)に助けられたが、実はそこは異世界で…。

 【感想】
 ストーリーにまったく整合性も説明もなく、とにかく意味不明なシーンの連続。今まではオフビートなギャグを多用してきたのに、本作は暗い感じでギャグもほとんどない異色の作品でした。三木組常連の岩松了、ふせえりの変な髪形とハイテンションな発声がなければ三木作品とはわからなかったほど。

 考えるより感じる作品なんですが、とにかく冒頭から揺れる画面で不快になっていき、作品に入り込めませんでした。手振れはやがて収まるのですが、観客を異世界に合う人と合わない人でわけたかったのですかね。また、南雲がタキシードでだれもいない森でクラシックの式をとったり、なぞの村祭りに参加したりするシーンも、意味はともかく、雰囲気としてもぞわぞわさせる不快感でいっぱいでした。

 成田、前田、片山ら出演者はこの世界に良くなじんでいたと思います。前田は結婚、離婚もあったためか非常に色っぽい。成田の小市民的だけど暗い演技、片山の大人しそうな口調なのに中身がいっちゃってる女優役などはうまいなと思いました。一方で、岩松、ふせのハイテンションや六角の不気味な存在感が、成田達と不協和音になっていた。この部分も許容できるかどうかで、見方はわかれるでしょう。

 キャッチコピーは「欲しいものが何でもみつかるコンビニ」ですが、それは話にでてきません(笑)。三木監督は脚本を手がけており、とにかく客のことは考えずに自分のやりたいものを撮ったのではないでしょうか。特に前田の演技に惹きつけられたけれど、彼女でなければもっと苦しかったでしょうね
posted by 映画好きパパ at 06:01 | Comment(0) | 2022年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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