2022年09月05日

L.A.コールドケース

 1990年代に米国で実際に起きた人気ラッパーが相次いで殺害された事件はロサンゼルス市警で真相が隠ぺいされたと告発する社会派映画。ジョニー・デップ、フォレスト・ウィテカーの2大オスカー俳優が出ている割に地味でした。

 作品情報 2018年アメリカ、イギリス映画 監督:ブラッド・ファーマン 出演:ジョニー・デップ、フォレスト・ウィテカー、トビー・ハス 上映時間:112分 評価★★★(五段階) 観賞場所:キノシネマみなとみらい  2022年劇場鑑賞229本



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 【ストーリー】
 1996年、ラスベガスで人気ラッパーの2PACが殺され、翌年、彼と敵対していたノトーリアス・B.I.G.もロサンゼルスで殺された。大勢の目撃者がいたにもかかわらず、事件は未解決のまま。事件から18年後、雑誌記者のジャック・ジャクソン(フォレスト・ウィテカー)は当時の捜査責任者だったラッセル・プール(ジョニー・デップ)のところへ取材に来る。

 警察を退職した後も独自に捜査をしていたプール。偏執狂めいた彼に一度は追い出されたジャクソンだが、事件にロス市警が関与、隠ぺいしていたというプールの証言に驚き、改めて取材を開始するのだが…

 【感想】
 2PAC、ノトーリアス・B.I.G.はラッパーの歴史でもトップクラスの大物。さらに所属レコードがギャングと関係していたなど黒い噂もながれ、東西対立などメディアも含めて抗争を煽っていました。そこにロス市警までも関係してあったというのは驚きです。当時はまったく興味がなかったけど、2PACの伝記映画「オール・アイズ・オン・ミー」を数年前にみたのである程度の知識があります。だけど警察の闇が絡んでいるとはまったく思いませんでした。
オール・アイズ・オン・ミー: 映画好きパパの鑑賞日記 (seesaa.net)

 ロス市警の複数の黒人警官は2PACが所属していたデス・ロウ・レコードの裏にいるギャングとつながっており、自分たちも殺人、強盗など凶悪犯罪をしていました。ロス市警の上層部は黒人警官だけを摘発すれば人種差別反対の暴動が起き、自分たちの責任を問われると隠ぺいを図ります。優秀な刑事だったプールは真実を暴こうとして警察を追われました。つい20年ぐらい前まで、ロス市警が腐敗しまくっていたというのはちょっとびっくりです。

 もっと驚いたのは、映画ではノンフィクションが原作ということもあるのでしょうが、実名で犯人を名指ししていたこと。実際に事件は立件されていないのに、こいつは犯人だと、エンディングでは本人の顔写真まで使われているのだから名誉棄損とかにならないのですかね。アメリカの基準がどうなっているのかは謎です。

 全体的に演出がのっさりしているし、事件やロス市警のことに詳しくないと頭になかなかストーリーが入ってきません。ジョニデ、ウィテカーの二大スターも、別に彼らでなくてもできる役柄。これもノンフィクション原作だから丹念に映像化したためなんでしょうかね。

posted by 映画好きパパ at 07:23 | Comment(0) | 2022年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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