2022年09月14日

トロール・ハンター

 これまたPOVのホラーなんですが、リアルなドキュメンタリーに寄せたかったためか、よく分からない描写が多いし、怖さも皆無。「グリーンバレット」で言及されていたので観たのだけど、ちょっと期待外れでした。 

 作品情報 2010年ノルウェー映画 監督:アンドレ・ウーヴレダル 出演:オットー・イェスパーセン、グレン・アーランド・トステルード、トマス・アルフ・ラーセン 上映時間:103分 評価★★(五段階) 観賞場所:アマゾンプライム




 【ストーリー】
 ノルウェーの山奥でクマの密猟のドキュメンタリー映画を撮影してた大学生のトマス(グレン・アーランド・トステルード)たち3人は怪しげな人物ハンス(オットー・イェスパーセン)と出会う。ハンスの後をつけた3人だが、乗ってきた自動車がめちゃくちゃに壊される。ハンスによると、これはトロールの仕業で彼は政府から極秘に雇われたトロール・ハンターだという。半信半疑のトマスたちだったが…

 【感想】
 POV映画のなかでも、本物のドキュメンタリー映画っぽさを出そうとしており、トロールの生態、種類なども細かく設定しています。トロールというと日本ではムーミンのような等身大の妖精を思い出しますが、本作では森をもなぎ倒す巨大な怪物もいるし、日光を浴びたら爆発したりなどむしろ怪獣映画ぽかった。

 ただ、あまりにも淡々と何もない部分がのんべんだらりと続くため、トロールが出てくるまでに退屈してしまう。さらに、トロールが出た後も、それこそ猛獣退治のようでけれんみもなく、淡々と恐怖もなく時間だけがすぎていきます。ノルウェーの冬景色も最初はともかく、だんだん見飽きてきます。

 撮影隊に犠牲が出ることはでるのですけど、それも、POVで映像がぐるぐる回っていてよくわからない。正直、もっと残酷な場面が前面にでていたらまだ観られたんですけどね。また、キリスト教徒の血が嫌いとか、北欧の伝説なのかもしれないけど日本人の僕にはよくわからないところもありました。

 政府の陰謀もしょぼいし、全体的に小ぢんまりとしちゃったのが惜しい。ハリウッドでリメイクが決まったといいますがどうなったのかなあ。まあ、この手のマニア向け作品らしく一般受けはしないので好き嫌いは分かれるでしょう。僕は今一つでした。
posted by 映画好きパパ at 06:00 | Comment(0) | 2022年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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