2022年09月18日

地下室のヘンな穴

 フランスのちょっとHでシュールなコメディ。凝った作り方も含めて時間なんていい加減なものだといいたいのか。日本がHな扱いなのは笑いましたが。

 作品情報 2022年フランス、ベルギー映画 監督:カンタン・デュピュー 出演:アラン・シャバ、 レア・ドリュッケール、ブノワ・マジメル 上映時間:74分 評価★★(五段階) 観賞場所:ヒューマントラストシネマ有楽町  2022年劇場鑑賞234本



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 【ストーリー】
 中年夫婦のアラン(アラン・シャバ)とマリー(レア・ドリュッケール)が引っ越してきた郊外の一軒家には不思議な秘密があった。地下室の穴に入ると、2階のダクトからでてくる。その間に半日かかるが3日間若返るというのだ。半信半疑のアランをよそに、若返りに固執するマリーは夢中になる。

 アランの上司のジェラール(ブノワ・マジメル)もある秘密があった。股間を日本製の電子ペニスに移植したのだ。ところが、それが欠陥製品で…

 【感想】
 上映時間が短いうえ、かなりの部分をジェラールの股間をめぐるドタバタに時間をとっていたので、タイトルの地下室のヘンな穴のことがおざなりになっていました。だいたい、半日時間がたつのはわかるけど、3日若返るなんてどうやって調べたのか。マリーはずいぶん若返っていたけど、そのためには何年分も穴にこもっていなくてはならず、若返りは人類の夢とはいえ、あまりにも実用的でなさすぎます。

 一方、電子ペニスのほうが機械の調子が悪くなってわざわざ日本にいくのだけど、医師も看護師も日本語しか話せず、ドタバタ喜劇がはじまります。いや、普通に英語だったら通じるだろうに、なんで互いに母国語なのかとコメディとして面白いのならともかく、これって人種差別的じゃないのとすら思えました。日本人は外国語もしゃべれないし、変な機械を作るけどすぐ壊れてしまうとかね。

 演出も独特で終盤はクラシック調のBGMが流れる中、パントマイムというかセリフがなしでぽんぽん急ピッチの早回しで物語がすすんでいきます。説明セリフを省くのがフランス映画の特徴とは言え、あまり意味がわからないシーンが相次ぎ、穴に翻弄される人間の愚かさを堪能できるとおもいきや、シュールなコメディに終始。なんだかなあという感想です。

 ブノワ・マジメルはずいぶん久々に見たけれど、どこにでもいそうなおっさんになっていて哀しかった。若い時分はイケメンでオーラがあったんですけどね。あと、日本のシーンの看護師がどうみえても東洋人じゃなかったのは、なんのコメディなのか。フランスのコメディはその場ではわかりにくく、あとでクスリと笑わせるなんていうけれど、とにかく理解しづらい作品でした。まさか年をとるのは素敵なことなんです、なんて教訓話じゃないだろうなあ。
 
posted by 映画好きパパ at 08:17 | Comment(0) | 2022年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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