2022年10月01日

沈黙のパレード

 天才物理学者の湯川学(福山雅治)が難事件を解決するシリーズの劇場版第3弾。9年ぶりの登場はうれしいけど、なんかのっぺりした感じで話が進んでいました。

 作品情報 2022年日本映画 監督:西谷弘 出演:福山雅治、柴咲コウ、北村一輝 上映時間:130分 評価★★★(五段階) 観賞場所:横浜ムービル  2022年劇場鑑賞247本



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 【ストーリー】
 天才物理学者、湯川(福山雅治)のもとに警視庁捜査一課の内海(柴咲コウ)が相談に訪れる。数年前に失踪した東京の歌手志望の女子高生、並木佐織(川床明日香)の遺体が静岡の火災現場から発見される。その家の所有者、蓮沼(村上淳)は、かつて少女誘拐事件の犯人として、湯川の親友で内海の先輩刑事の草薙(北村一輝)が逮捕したものの、完全黙秘を貫き無罪となっていた。今回も証拠が不十分だというのだ。

 だが、物理学に関係がない以上湯川も捜査協力ができず、蓮沼は釈放される。その蓮沼が、佐織の実家の定食屋に現れた。居合わせた湯川の前で、佐織の両親(飯尾和樹、戸田菜穂)、妹(出口夏希)、佐織の当時の恋人(岡山天音)、佐織の音楽教師だった新倉夫妻(椎名桔平、壇れい)ら関係者は怒りを隠せない。その蓮沼が何者かに殺された。それも密室で佐織の関係者には全員アリバイがあった。湯川は事件に興味を持つが…

 【感想】
 福山雅治の湯川は年も取らないし、相変わらず飄々とそれでいて典型的な理系オタクぶりを発揮。内海、草薙との名トリオも時間がたったことを忘れさせるほどスムーズに見入りました。また、徹底的に憎らしい被害者に対して、だれが犯人か分からないけれど、むしろ犯人に同情したくなるようなストーリーも、東野圭吾原作らしくてはまっていました。

 ただ、なし崩し的に事件が解決していくというか、割と早い段階で密室の謎がとけてしまいます。さらに、アリバイ崩しもだらだらと続いていって、メリハリにかけていました。また、沈黙のパレードというタイトル通り、蓮沼は沈黙を貫き、容疑者もある理由で沈黙を強いられるけど、それ以外の関係者が素直にどんどん供述しているので、沈黙かよ、と突っ込みたくなりました。

 大がかりな実験装置とトリックはガリレオシリーズらしい。また、理系の東野圭吾が原作ならではの科学的なトリックも面白い。それだけに、もうちょっと犯人との間の丁々発止というか、知恵合戦がみたかった。アクションが皆無のミステリーだけに余計そう思いました。

 脇役では北村、村上、酒向芳と「ヘルドックス」で見たばかりの3人が全然違った役柄で登場したのも面白い。また、並木姉妹役の若手女優2人のフレッシュな存在感が、陰惨な事件を少し和らげてくれました。そして何はともあれ、捜査側の3人の名トリオを再び観られただけで満足できます。次のガリレオシリーズはいつごろになりそうなんでしょうか。また、これまでいじられキャラだった栗林(渡辺いっけい)助手の復活はあるのか?
posted by 映画好きパパ at 07:04 | Comment(0) | 2022年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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